人気ブログランキング |

<   2012年 08月 ( 11 )   > この月の画像一覧

「スゥイング・ジャパン」秋尾沙戸子著新潮社
 先日北村英治さんの項でも言及しましたが、素晴らしい本でした。
日系二世で米進駐軍の一員として戦後すぐに来日、通訳等の職務を
遂行する傍ら、日本のジャズマン達にスゥイングやビ・バップを伝授した
ジミー・アラキ氏の評伝です。教えを受けた人は南里文雄、ナベサダ、
北村英治、宮間利之氏ら錚々たる人達です。米国に帰国後ライオネル・
ハンプトンから楽団に請われるほどの実力にも拘らず、学問の道に進み、
幸若舞等中世日本の文化を専門としてハワイ大学で教授となり、日本の
勲4等も受けました。アラキ氏の生涯を丹念に調べ、特に後半はジャズ
ファンとしては堪えられない興味深い読み物になっています。これを契機
にアラキ氏の日本での幻の名盤が復活してくれることを期待します。

「代表的日本人」内村鑑三著岩波文庫 
 友人に勧められて読みました。内村鑑三が100年以上前に英文で書いた
本で、西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮上人が取り上げ
られています。いずれも他の本で読んだりして何となく知っている偉人
ばかりですが、二宮尊徳の偉大さはこの本で初めて知りました。努力、
謙虚、実践の人で、嘗て小学校に必ず銅像があったのも理解できました。

「四文屋」松井今朝子著ハルキ文庫
 松井今朝子の「並木拍子郎」シリーズ第4弾。江戸末期北町奉行所同心の
家に生まれ、息子のいない兄に家督を継ぐよう期待されているが、好きな
歌舞伎の狂言作者の道に未練があり、料理屋の一人娘おあさとの仲も
微妙、それに師匠の並木五瓶夫婦らが織りなす人情味たっぷりの捕り物帖
です。「剣客商売」や「御宿かわせみ」に通じるエンタテインメント時代小説です。

「冥土めぐり」鹿島田真希著河出書房
 最近芥川賞を受けた作品で月刊文春最新号で読みました。文章力はある
と思いますが、どうにも主人公に共感出来ず、面白いく感じませんでした。
虚栄心が強い母親や自堕落な弟から理不尽で不条理な仕打ちを受けている
女性が主人公ですが、理不尽さ・不条理さから逃れる努力をせず、甘んじて
いる姿勢が理解できません。主人公に魅力や何がしかの共感が持てないと
どうも作品自体に興味が持てません。私が単純すぎるのでしょうか。
by nakayanh | 2012-08-28 23:41 | 読書
8月22,23日は京都の六地蔵巡りの日で、初めて全部を巡ってきました。
23,4日前後は地蔵盆の時期で、京都では各町内で大人が地元の子達を
いろいろもてなす風習がありますが、それとも関連した行事なのでしょう。

六地蔵は京の七口と言われる各街道への入口近くにあり、場所が点在して
います。昔はこれらを全て一晩掛けて歩いて回ったようですが、今はバス
ツアーも組まれていますし、車で回る方も多いのでしょう。勿論私は公共
交通手段だけで回りました。手間暇かけて回る方が当然ご利益も多いに
違いありません!

事前に回る方法や順序を下調べしておきました。久々に京都検定受験生の
気分です。回る順序は特に決まりはないそうです。9時過ぎ京都着、荷物を
ロッカーに預け、先ずJR六地蔵駅から徒歩10分、伏見の六地蔵・大善寺
(奈良街道)、地下鉄の六地蔵駅に戻って山科の四ノ宮徳林庵(東海道)、
京都駅に戻り、バスで上鳥羽の浄禅寺(西国街道)、既に昼過ぎ、丁度
近くの国道一号線に面して比叡山坂本の有名な老舗蕎麦屋「鶴喜そば」
があるのを見つけておいたので、そこで昼食を摂りました。ビール中瓶と
天ざるのセット。店はまずまずの風情でしたが、蕎麦湯も頼まねば出ない
ようで、味も大したことなくドライブインの蕎麦屋と変わりなし。に度程
行った本店は格調高い蕎麦屋で感心しましたが、この支店にはがっかり。
店舗網を拡げるリスクを強く感じました。

午後はバスを乗り継いで桂の地蔵寺(丹波街道)、その後常盤の源光寺
(周山街道)を目指しましたが、阪急の桂辺りで雲行きが怪しくなり、嵐山
に着くと雷鳴が轟き土砂降り、文字通りの嵐となりました。駅構内で待つ
こと暫し。少し小降りになった時点で出て行く豪胆な人もいましたが、
私のような重要な人材をそんなリスクに晒す訳には行かず、諦めて阪急で
烏丸に戻りました。地下鉄で鞍馬口の上善寺(若桜街道)、ここだけは以前
一度訪れたことがあります。この辺りで4時過ぎとなり一旦打ち切りとし、
常盤の源光寺は翌朝訪れました。

各寺は普段は殆ど人も訪れない小さな寺ですが、この二日ばかりは行事も
多く、人の賑わいが絶えません。各寺で薄い紙のお札を300円で買い、
それを玄関に吊るしておくと家内安全・福徳招来、疫病退散だそうです。
吊るしやすいようにお札にこよりが付いているのですが、源光寺だけは
こよりのない昔の形式に戻したそうで、お札もやや興醒めでした。

何はともあれ、六地蔵を無事巡り終え、念願の一つが叶いました。という
のは、六地蔵の場所と寺の名を書く問題が一昨年の京都検定に出題され、
上手く回答できたお蔭で合格点に達したので、お礼参りの意味もあった
からです。
by nakayanh | 2012-08-26 15:34 | 京都
ロンドンオリンピックメダリストの凱旋パレードをテレビで観ました。
余程銀座へ観に行こうと思っていたのですが、徹夜で並んでいる人が
いるというし、暑くて熱中症にでもなれば笑いものなので自重し、ジムで
マシンの上をジョグしながら観ました。

公称50万人だとか、物凄い見物の人の波で選手たちも圧倒され、ハイ
テンションになった様で、素の性格がよく出ていて楽しめました。澤、
大野、宮間らなでしこの選手達や、フェンシングの太田選手等明るく、
サービス精神旺盛で好感が持てました。やり投げの村上選手は主将で
あったが故にメダリストでもないのに先頭のオープンカーに乗せられ、
気の毒な役回りでしたが、腐らずにこやかに対応しているのも立派
でした。

1キロ20分ではやや短過ぎ、どうせなら神田駅辺りから日本橋経由で
やっても良さそうですが、この暑い最中ではあれが限度なのでしょう。
銀座通りはパレードをやるには相応しく、絵になる光景だと思いました。
NYのような紙吹雪がなかったのは少し意外でしたが、何かお達しが
あったのでしょうか。勿論なくても十分な盛り上がりだったと思います。

今回のオリンピックは特に団体競技で好成績が多く、それが日本全体で
盛り上がった大きな要因だと思いますが、チームプレイを重んじる農耕
民族の特性が良く発揮されたのかも知れません。大震災や原発再稼働、
尖閣・竹島・北方領土の問題、機能不全の政治、いじめにまともに向き
合わない教育者、等々難問山積で展望の見えない日本に、ほんの一瞬
光が差し込んだような気もします。感動と感謝に満ちた、あのパレードの
明るい高揚感を大切にし、差し込んだ光が少しずつでも日本から世界に
広がっていくようにしたいものです。
オリンピックが終わって高校野球のシーズンです。こちらは朝から夕方
までなので、寝不足にはならずに済みます。出身高校は男子校のくせに
硬式野球部がない情けない学校なので、地縁その他で少しでも関係ある
地域:三重、兵庫、千葉、京都の高校を応援せざるを得ません。しかし
それらも早々に負けてしまい、今は奈良の天理高校を応援しています。

本来何の縁もないのですが、勉強している伊藤仁斎の関連文書:古義堂
文庫が全て天理大学の図書館に移設されている、というのが微かな縁と
言えます。それとエース投手が私と同じ苗字なので何となく他人の感じが
しません。天理の図書館を春に一度訪問しましたが、天理駅を一歩出ると
そこは一大宗教都市で圧倒されました。しかし仁斎関連の資料は格調高い
図書館に完璧に保管されており、安心しました。明日は愈々準々決勝で
強豪の大阪桐蔭と当たりますので正念場です。

神奈川・桐光学園の2年生松井投手が驚異的な奪三振で注目を浴びて
います。流石に三回戦では相手も工夫したようで三振数は減りましたが、
それでも12個です。ただ今日のピッチングを見ていると100球を投げた
8回あたりから球の抑えが利かず、ボール球がハッキリしてきました。相手
チームがもう少し思い切って待球主義を取れば、攻略の道が開けそうに
思いました。松井投手は身長174㎝だそうで投手としては小柄ですが、
キレのあるスライダーが武器で、度胸、コントロールも良く、打撃も良い
など、少しタイプは違いますが嘗ての斉藤祐樹を思い出します。斉藤投手
は大学でちやほやされ過ぎた結果、今は低迷していますが、松井投手は
是非上手く育って行ってほしいものです。
久し振りに銀座スゥイングで北村英治さんのライブを聴いてきました。
半年振り位でしょうか。レギュラーのカルテット(Pf、B,Dr)+Tsです。
Tsは渋くて安定感のある広津誠さんでした。Pf高浜和英氏は歌も
素晴らしく、B小林真人、Dr八城邦義も皆素晴らしい腕前です。

北村さんは私より20歳年長ですから御年83歳!なのに演奏はお元気
そのもので、未だに進化し続けている印象があります。もう30年位生で
聴いていますが、聴く度に新たな感動に包まれます。スゥイングジャズ界
では世界最高のクラリネット奏者と断言出来ます。一晩で30曲近く、楽譜
なしにリクエスト曲を交えて演奏するのですから、超人的な頭脳と体力と
言えます。

北村さんは演奏の合間のトークも楽しいですが、何度も聴いているので、
メンバー紹介や幾つかのレパートリー曲の前振りは私も喋れる位です。
しかし昨日は終戦記念日だったので、北村さんがジャズを始めた丁度
その頃の話もされて、一段と興味深く貴重な体験でした。ジャズの道に
進むことを池田弥三郎教授に報告したところ、一旦は止められたけど、
ギャラが良いのを説明したら許してもらえたそうです。

丁度今読んでいる本が秋尾沙戸子著「スゥイング・ジャパン」(新潮社)
という本で、内容は戦後進駐軍の一員として来日していた日系二世の
ジミー・アラキ氏が戦後日本のジャズ界に果たした大きな役割について
ドキュメンタリー調で書かれている物語です。南里文雄やナベサダが
アラキさんからジャズに付いていろいろ教わるのですが、北村さんも
彼の宿舎まで行ってクラリネットを教わったことが描かれています。
昨日のライブのステージの合間に北村さんにそのことを尋ねたところ、
それは事実で、「アラキさんには随分お世話になりました。」と仰って
いました。ジミー・アラキという方は日本のジャズ界の大恩人と言える
人のようです。まだ読んでいる最中ですが、よく細かいところまで調べて
あり、なかなかの好著といえる本です。

お盆のせいかお客はやや少な目で、それでも4,50人はいたのですが、
最後の3回目のステージは20人位だったでしょうか。実に贅沢なひと時
でした。北村さんいつまでもお元気でいて欲しい最高のアーティストです。
by nakayanh | 2012-08-17 00:09 | 音楽
ロンドンオリンピックの男子マラソンで中本健太郎選手が6位入賞と
大健闘、無名のウガンダS.キプロティクが優勝と、かなり意外な結果に
終わりました。気温、湿度とも高くエチオピアの選手が三人とも途中
棄権する等、レース戦略に失敗した選手が多かった中、中本はマイ
ペースを崩さず、粘り強く後半勝負に徹したのが良かったのでしょう。
ウガンダのキプロティクは今年の東京で藤原に2秒遅れの3位だった
人だそうです。それからすると藤原が勝っても不思議でない様に思える
かも知れませんが、キプロティクは23歳で多分東京が初マラソン、
それで2:07台ですから、30歳の藤原と違って半年の間に記録が大きく
伸びたと言うことでしょう。それだけ伸び代があったということです。
日本の3選手は揃って年齢は30前後、記録は2:7,8分台ですから、
2:3、4分の外国勢とは所詮メダル争いは無理だった訳です。

今、日経に「私の履歴書」を書いている君原さんが、見事なマラソンの
極意を披露しておられます。

マラソンはイーブンペースで走るのが理想、その理想のペースはその日の
体調や天候によって変わる。その理想のペースを走りながら考え続け、
必要なら走りながら修正しなければならない。そのペースを守れるか、
自分との戦いがマラソンである。世界と戦うにはトップランナーに付いて
行かねばダメ、と言う意見があるが力もないのに追走するのは暴走。
トップランナーに付いていくにはその高速を最後まで維持する力を付けて
なければ意味がない。仕事でもマラソンでも同じでムリ、ムダ、ムラを
無くすことが大事。選手としてロスを少しでも小さくする為、レースでは
時計をせず、眼鏡をはずした。靴下は掃かず、ランシャツも裾は切った。
逆に、練習では自分の限界を知り、限界を伸ばす為に速さでも距離でも
オーバーワークをした。

その通りだと思います。そして恐れ多いことですが、私が市民ランナーと
して80回のマラソン完走経験から掴んだ極意と殆ど同じです。それは
自慢ではなく(多少ありますが)、タイムを良くしようと思うランナーが、
レース経験を元に冷静に考えれば、完走タイムのレベルに関わらず、
誰にでも判ることなのです。ですが、それを実行出来ているマラソン
ランナーは殆どいません。判ってさえいない、或いは考えてさえいない
ランナーが殆どです。そもそも指導者たるコーチさえ判っていません。
今日の産経に前シスメックスの監督が、今回のマラソンを評して、キロ
3分の外国勢に対応できるようになる為、日本選手は5千や1万の
スピードを上げる努力をせよと、実に見当違いなことを書いています。
それで短い駅伝ばかり走らせて、マラソンの旬を逃すのでしょう。

キロ3分でマラソンを走り切れば2:06台ですが、その為には10Kは
29分52秒で走れば良い。今の日本のトップマラソンランナーで、
10Kを29分50秒で走れない選手がいるでしょうか。今のスピードで
十分です。ただそのスピードを42.195K続けられるようにすれば
良いだけの話です。オリンピック代表から漏れた川内選手の10Kの
ベストは29分2秒台、このスピードで42.195K走れば2:02分台
で世界最高更新です。今のスピードを保つ持久力を付けることしか
ありません。勿論その為にはスピード走も必要でしょうし、結果として
10Kの持ちタイムも良くなるかも知れませんが、それは副次的な
効果に過ぎません。今からでも君原さんや小出さんを顧問に招いて、
自分の頭で考え、その通り勇気を持って行動出来る選手を育成する
ことが、日本の男子マラソン界には必要と思われます。

マラソンに付いて書き出すとキリがないので今日はこの辺で。
今朝3時過ぎに起きてライブで観ましたが、情けない試合で失望しました。
決勝トーナメント準決勝メキシコ戦で先制点を入れた辺りまでは鮮やか
で感心しましたが、その後が続かず逆転負け、韓国戦は前半まだ少しは
攻めていましたが、後半は殆ど攻める意思が感じられず、お粗末な試合
でした。2点劣勢なのに中盤でただボールを回すだけで、そのうち韓国
選手にボールを奪われてばかり。たまにゴール正面に行っても、シュート
せずわざわざサイドへパスするのですから、点の入りようがありません。
一昔前までの日本A代表の試合を思い出しました。

前日、1;2で負けたとはいえ女子決勝でのなでしこの溌剌とした攻撃的
サッカーとはまるで別物で、改めてなでしこジャパンのレベルの高さが
窺われました。要は男子チームにはリスクを冒して攻め込む勇気に
欠けているということだと思います。私の目によく動いていると見えた
のは清武選手位でした。

この借りをこのメンバーで返すのは難しく、今夜の女子バレー3位決定戦に
託した方が良さそうです。
今夜のサッカー男子準決勝、卓球女子団体決勝等に備えてたっぷり昼寝を
しました。昨夜のなでしこジャパンの辛勝には疲れました。後半開始早々
2点目を入れたまでは最高のゲームでしたが、あの後何故あのように極端な
守りに入るのか、どうもよく理解できません。攻めた方が守り易いと思う
のですが、相手の猛攻が凄くて攻めに転じられないのでしょうか。どうも
そうとも思えません。2点あれば40分逃げ切れると踏んだのか、でも2点差
なんて安全圏でないことはサッカーなら常識でしょう。1点取っただけで
攻めなくなる嘗ての日本男子に比べればまだマシなのでしょうか。PKを
外してくれたのは単なる偶然だし、その後の大儀見のカウンターが外れる
のもお粗末だし、フランスに勝ったというより、ただメダルへの執念が
強かった結果のような試合でした。めでたいことには違いありませんが、
アメリカ相手にあの作戦は通じなさそうに思います。金メダルへの執念の
強さが、なでしこ達に新たな作戦をもたらすのかも知れません。何だか
神掛かってきました。

そもそも予選リーグ最終戦最後の10分間無気力な戦いをしたなでしこが、
決勝まで行くとは私には予想外で、不明は恥じなければなりませんが、
それであの一件が美談乃至うやむやに終わるのではいけないと思います。

佐々木監督が全責任を負ったことで、ブラジル戦に絶対に負けられないと
却ってなでしこ達が纏まった結果の完勝でしょうから、モチベーションの
維持向上という人間心理は微妙で複雑なものだと思います。私は、
プライドを傷つけられたブラジルが必死に戦うと考えたのですが、全く
外れました。あの戦法は海外では当たり前のようで、ブラジルは腹も
立たなかったのかも知れません。要は予選リーグ下位のチームが有利に
なるような決勝トーナメントの組み方に問題があるのでしょう。上位
チームが相手や場所を選べるとか、予選後に組合せを抽選するとか、
工夫すれば済むことです。そもそもオリンピックは都市での開催なのに、
何百キロも離れた地が会場になることもおかしいです。

さて、今夜は卓球女子団体が無敵の中国を相手にどれ位戦ってくれる
でしょうか。男子サッカーは勿論負けられません。杉山のセンタリングと
釜本のシュートだけで3位まで勝ち上がった44年前のメキシコを是非
超えて欲しいものです。他にも体操種目別平行棒や陸上等、今夜も
寝られそうにありません。
毎日深夜や明け方のオリンピック観戦で寝不足気味ですが、見ごたえの
ある試合が続いているので已むを得ません。

選手たちの頑張りに刺激されて、今朝も朝食後8時過ぎから江戸川を10K
走ってきました。猛暑ですが先週に比べれば多少ましでした。3K置き位に
ある水飲み場で水を飲んだりかぶったりして熱中症を予防しながら、キロ
8分40秒ペース。恐ろしく遅いペースですがこれで精一杯でした。帰路に
買ったペットボトルの水を一気に飲み干しましたが、その旨いこと。
それでも体重は2K以上減でした。物凄い汗の量です。

日本水泳陣は見事な結果でした。あのチームワークの良さは、北島選手や
松田選手中心によくコミュニケーションを取っているからですが、何より
選手の選考過程が透明でフェアだったからでしょう。銅メダルでも素直に
喜ぶ姿が清々しいです。持てる力を出し切った結果だからでしょう。

柔道はお家芸と言う言葉に惑わされ、世界での自分の実力をよく判って
いないまま戦っていますから、銀でも喜ばず、酷いのはメダルを逃して
いるのに「金でなければ意味がなかった」等と不遜な発言をしています。
身の程知らずとしか言えません。既に柔道は日本のお家芸ではなく、単に
発祥国と言うだけの意味しかなく、何故勝てないか謙虚に見直すしか
ありません。選考方法も当然見直すべきです。

バドミントンはやや棚ぼたですが素晴らしい結果でした。決勝は一方的
かと思いましたが、第二ゲームはほぼ互角で見事なゲームでした。

サッカーは男女とも見事に準々決勝を制しました。女子は無気力試合の
結果責任を監督が全て背負ったことで、チームの結束が更に強くなったの
でしょう。レギュラー陣の安定感ある強さが光りました。男子サッカーは
何時の間にあんなに強くなったのか、全く見損なっていたことをお詫び
します。

フェンシング男子団体準決勝は、もともと太田選手が招いたピンチとは
いえ、奇跡的な集中力でラスト6秒で2点差をよく取り返しました。
今月の日経「私の履歴書」はマラソンランナー君原健二氏で大いに楽しみ
です。先月はキッコーマンの会長でしたが、全くつまらないものでした。
政治家と経済人の履歴書は自慢話が多く、大抵はつまらないのですが、
先月も例外ではありませんでした。普通履歴書は生い立ちから始めるか、
現在の心境を1,2回に纏めて述べた後、生い立ちに戻って来し方を綴る
ものですが、先月は月初から月央迄13回延々と氏の米現地法人設立の
自慢話に終始しました。私がこれまで読んだつまらない履歴書である、
月桂冠会長、武田薬品会長に並んでワーストスリーと言えます。いずれも
老舗大企業の御曹司なのは偶然なのかよく判りません。その前の月が
物理学者米沢富美子氏のエネルギッシュな開拓精神に富むものであった
だけに、その落差は大きいものでした。

君原健二氏は言うまでもなくメキシコ五輪マラソンの銀メダリストで、
東京で8位、ミュンヘンでも5位に入賞し、競技者として臨んだレース35回
はすべて完走と言う輝かしい記録をお持ちです。何より誠実というか
生真面目というか、偉ぶらない性格が魅力的な方で、私のような市民
ランナーからすれば、アイドル且つ人生のお手本の方でもあります。

中学2年で走り始めてからの記録を全て残しているというのも、如何にも
君原氏らしい几帳面さで、それは自筆の題字の美しさにも表れています。
今でも市民レースにも参加され、私も偶然一緒に走る光栄に浴したことが
あります。昔のランナーでも歳と共に体形が崩れてしまう方も多い中で、
氏は69歳の時2010年東京マラソンで3:26:16と3時間半を切っており、
見事と言うしかありません。氏の日頃の生活態度が窺えます。

第2回の今日は子供の頃ずっと劣等生だったことが書かれており、そんな
劣等生がどのような経緯でトップランナーに育っていくのか、見守って
いきたいと思います。