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田尻祐一郎「江戸の思想史」中公新書
 江戸時代の思想家達を幅広く且つ要領よく概観してくれています。
日本の仕組みは応仁の乱の前後で質的に大きく変わっていることを、
内藤湖南や網野善彦が指摘しているそうで、その世俗的な社会の
枠組みが構築された近世・江戸時代の思想家を個別にざっくりと
述べています。個人的に勉強している伊藤仁斎も出てきますが、
この中で一番印象に残ったのは幕末の熊本藩出身の儒家、横井小楠
でした。国家・国益を超える価値としての「天地公共の実利」が重要、
とした小楠の先見性・先進性は現代の日本の狭量な政治家達には
とても及びもつかないものがあるように思いました。

源了圓他編「横井小楠のすべて」新人物往来社。
 上の本に刺激され、図書館で借りて読みました。思想自体は優れた
人だったようですが、酒癖が悪く使いづらかったのか、熊本では全く
登用されず、福井藩松平春嶽からの招聘で同藩の財政再建に尽力
しました。明治2年1月太政官に出仕した帰途暗殺されました。頭が
良く酒の席で酔いに任せて相手に絡み言い負かす悪癖が嫌われた
のでしょう。今のサラリーマンにもよくいるタイプです。

向田邦子「森繁の重役読本」文春文庫
昭和37年3月から44年12月に日曜を除く毎朝5分全2448回放送された、
森繁久彌朗読の連続ラジオエッセイのシナリオです。最近再刊された
のを週刊誌で知り、図書館で1993年の文庫初版を借りて読みました。
向田さんが30代後半頃の作品、森繁さんは今年生誕100年だそうだから
50代でしょう。東宝の「社長シリーズ」は高度成長期の日本企業を扱った
お洒落で知的で抱腹絶倒の喜劇映画で、子供心にも面白かった記憶があり
ます。寅さんも好きですが、あれより知的というか大人っぽいというか、
個人的には日本映画史上最高の喜劇映画シリーズだと思っています。
その映画で社長役を演じるのが森繁さんで、この本はその映画の雰囲気
をよくあらわしたラジオエッセイだと思います。50年前に当時30代後半の
向田さんが脚本を書いているのですから、現実離れしていることや、時代
遅れも多々ありますが、総じて面白く、テレビ脚本家として名を成した
彼女の出世作だけのことはあります。日本橋三越でこの作品も含めた
展覧会が6月半ばまで開かれ、出来れば見に行きたかったのですが、
行けず仕舞いでした。
by nakayanh | 2012-06-30 20:56 | 読書
9時のNHKニュースでピーナッツの伊藤エミさんが亡くなったとの報が
ありました。71歳だそうです。惜しいというか、誠に残念な思いです。

バラエティ番組の最高傑作ともいえる「シャボン玉ホリデー」が放送
されていたのは1961年~72年だそうですから、私の中高大学時代が
略重なっています。その司会・歌手・コントでクレイジーキャッツと共に
一世風靡したのがザ・ピーナッツで、その前に「ザ・ヒットパレード」と
いう歌番組もありました。一卵性の双子だから当然かも知れませんが、
妹のユミさんとのハーモニーは美しく完璧でした。

私にとっては、是非再結成して紅白で歌ってほしいと思っていた歌手の
筆頭でした。あの歌声がもう生では聴けないのかと思うと、実に残念
です。キャンディーズやクレイジーキャッツも同様ですが、何と言っても
大物といえるのは海外ではザ・ビートルズであり、国内ではザ・ピー
ナッツ、と言うのが私の中での位置付けです。こまどり姉妹も悪くは
ないですが、ハーモニーの美しさ、お洒落、モダン、洗練、という
ザ・ピーナッツのイメージは当時でも群を抜いていましたし、今時のAKB
等と違って、大人の鑑賞に堪える音楽ユニットであったと思います。
たまには蕎麦屋の話を。

友人の結婚式で大阪に行ったついでに、その前日宇治へ行きました。
午前中、西国三十三か所観音霊場第十番札所で紫陽花が美しい
「三室戸寺」に行きました。6月中はJR宇治から同寺行きの臨時バスが
出ています。乗車約15分。山の斜面が丸々色とりどりの紫陽花で埋め
尽くされていて見事と言う他ありません。前日の大雨が上がった後なので
一段と色鮮やかでした。紫陽花が盛りを過ぎる六月下旬からは、本堂前
の蓮が美しい季節となります。

その後宇治に戻り、宇治川に面した橋寺東側にある蕎麦屋「しゅばく」に
初めて行きました。こじんまりとしたお店で、金曜昼11:30の開店直後
でしたが、既に略満席。カウンターの隅に座れました。なかなか人気店
なんですね。メニューには渋い酒肴が幾つか出ています。その中から、
山うに豆腐を選び、ビール中と共にお願いしました。磯自慢本醸造半合と
温かいみぞれ蕎麦を追加。茶髪の若い花番さんはよく気配り出来る方で
「蕎麦は後ですね」と確認し、良い頃合に「蕎麦に掛かりましょうか」と
声を掛けてくれます。水菜と刻み揚げと大根おろしの入った蕎麦は、細い
のに伸び過ぎず、良い塩梅です。上品な出汁の味とよく合っていました。
酒飲みに優しい実に真っ当な蕎麦屋で、昼だけの営業と言うのが残念
ですが、場所的には仕方ないのでしょう。

ほろ酔い気分で早蕨の道を歩き、慶長年間から400年の歴史を誇る
「朝日釜」のギャラリーを拝見、宇治神社や大好きな宇治上神社を参拝、
源氏ミュージアムの前を通って京阪宇治から洛中に戻りました。
by nakayanh | 2012-06-24 23:57 | 蕎麦
23日が友人の結婚式だったので大阪に行ってきました。還暦過ぎた親父の
友人の結婚式とは穏やかではありませんが、友人と言っても所属している
ブラスバンドの団員で、ずっと若くて美人の女性です。この年になると
我が子も既に結婚し、出席する式と言えば大抵葬式ですが、趣味のお蔭で
若い仲間もいて、声を掛けてもらえるのが有難いことです。

最近の若い人の一般的なやり方か、4月に籍を入れ、5月に身内で挙式し、
今月友人達で会費制の二次会という次第。ブラバン団員は十数名出席し、
余興で2曲演奏しました。「栄光の架橋」と「家族になろうよ」ですが、
カラオケで個人練習した甲斐あってまずまず吹けました。ただ、3か月
振りの本番だったのと、酒が入っていたので息が続かず苦しかったです。
有酸素運動で鍛えている筈ですが、吹奏には足りないようです。

新郎はスポーツ用品メーカーに勤める人で、草野球もやってますから、
その関係の友人が多く、活気があって賑やかなパーティでした。
新婦の楽器はユーフォニウムで、それを担いで毎日通るのを、同じ楽器の
経験者である近所のレストランのマスターが声を掛け、そのお店で
常連だった新郎に引き合わせた、と言うのが馴れ初めだそうです。人の
出会いはなかなか面白いものだと、今更ながら思いました。
早稲田vs亜細亜大を見てきました。実は昨日の準決勝2試合も見に
行きました。早稲田の1年生吉永投手と、亜細亜大の4年で既に東都
リーグで31勝、内完封21勝と抜群の成績を残している東浜投手を
見たかったのですが、何と亜細亜大は準決勝の龍谷大戦で東浜を温存
したため、吉永:東浜の投げ合い必至の今日も行かざるを得なくなった
訳です。亜細亜大は昨日東浜を温存して勝ったから良いようなものの、
4:2と結構際どい試合でした。

それで今日の決勝ですが、初回両投手とも球が上ずって制球が定まら
ない中、吉永が何とか凌いだのに対し、東浜は四球やヒットで満塁と
されたところでタイムリー2本、3点を失いました。その後は両投手が
立ち直って0が続きましたが、6回に早稲田の杉山がレフトへ本塁打して
貴重な追加点、7回表亜細亜大1死2,3塁のチャンスに早稲田2塁手が
痛烈な当りを好捕、2塁ランナーも刺してゲッツー、勝負ありました。
その後早稲田は吉永に代わって横山、有原が危なげなく締めました。

東浜は今日は出来が悪かったのか、ストレートも最高で144K程度。
コントロールも今いちでした。体もそれ程大きくなく華奢な印象で、期待
程の働きは見られませんでした。

そもそも、昨日東浜を温存したのは監督の作戦かと思ったのですが、今朝
の新聞に拠ると東浜投手が「亜細亜大は自分一人で勝ってきたチームでは
ないので、準決勝は他の投手を使ってくれ」と監督に直訴したそうです。
これには吃驚しました。一見チームメイト思いの美談ですが、監督の采配
批判とも言えます。準決勝に勝たなければ決勝に進めず。日本一にはなれ
ないのだから、準決勝だってベストの布陣で行くべきです。しかも前日は
雨で流れたので、準決勝で東浜が投げても連投にはなりません。準決勝・
決勝と二連投になるのを嫌がったのかとの疑いも生じます。準決勝は
東浜できっちり勝ち、決勝は総力戦というのがあるべき姿ではなかった
でしょうか。直訴が通って勝ったから東浜の手柄ですが、通らなければ
チーム内にわだかまりも生じかねなかったでしょう。何となく東浜投手の
過信というか驕りが感じられる行動だったように思います。結果的に決勝
では中二日でリズムに乗れない内に先制されてずるずる負けてしまい、
東浜の独り相撲のような決勝戦でした。勝負の厳しさと言うべきでしょう。
週に4,5回午前中にジムへ通ってトレーニングをしています。最近の
メニューは①筋トレ8種~10種、腹筋・背筋・腕と脚中心に負荷は
30kg前後、1セット15回×2、②ランニングマシンでジョグ4~5Km、
③エアロバイクで30Km前後、です。消費カロリーで800~1000Kcal
位でしょうか。時間にして2時間半余りです。勿論別の予定がある時は
大幅に短縮することもよくあります。

エアロバイクは器具が2種類あるのですが、その内一種類が新型に
入れ替えられ、それに6種類のパズルがついているのです。その
一つが大好きな「数独」なので、これを解きながらの自転車漕ぎに
嵌っているという訳です。

「数独」は面白いのですが、どう考えても生産的ではない単なる時間
潰しに過ぎないので、購読している新聞・雑誌に付いているものだけ
解くようにしていたのですが、トレーニング中なら退屈凌ぎに格好で、
ついついそれに嵌っている次第なのです。難易度が三段階あるの
ですが、いつも一番難しい「ハード」を選んでいます。上手くいくと
25分位で解けるのですが、下手をすると1時間でも解けません。
難問の時は体中から運動以外の汗が噴き出してきます。これは決して
良い運動にはなっていないと思いますが止められません。1時間を
過ぎると流石に諦めてリセットし、マシンから降りますが、その悔しい
こと。トレーニングでストレスを感じていては逆効果なので、今後の
あり方を考える必要がありそうです。

ジムで感じるストレスはこれだけではなく、会員のマナーの悪さも
相当なものです。ジム側はマナー向上キャンペーンを頻繁に行って、
改善を図ってはいますが、現行犯で注意しないので一向に改まり
ません。会社を辞めればストレスから解放されるかと思っていました
が、世の中はそんな甘いものではなさそうです。
大阪で所属している市民ブラスバンドの女性が来週末結婚するので、
披露宴に参加するメンバーで2曲演奏する予定です。今日午後その曲を
カラオケボックスで練習してきました。クラリネットは3月の演奏会以来
略2か月半振りです。

演奏曲目は福山雅治の「家族になろうよ」とゆずの「栄光の架橋」です。
どちらも聞いたことはありますが、歌えるほどではありません。僻みでは
ないのですが、どうも福山氏のようなイケメンは苦手で、歌を聴く気も
しません。まあ、でも今回はお祝い事なので仕方がありません。この曲は
CMでも流れていましたが、何となく聴いたことのある柔なメロディーだと
思っていましたが、譜面は意外にワイルドでした。暫く譜面に従って
吹いていましたが、いまいち感じが掴めないので、カラオケをバックに
何度も練習する内、曲想が掴めてきました。結構ノリの良い佳曲です。

「栄光の架橋」は2004年アテネオリンピックのNHKテーマソング
ですから聴き覚えはあるのですが、やはり正確には殆ど知りません。
これは最初からカラオケに合わせて吹いてみました。今更ですが、
ドラマチックな佳曲です。

折角ですから、この2曲をカラオケで歌えるようにしようと思います。
最近の曲は気合を入れて楽譜を見ながら歌い込まないと、新曲を覚える
ことが出来ませんので、精々1年に1曲モノにできるかどうかです。
昨年はやっとのことで桑田圭祐の「君にサヨナラを」を覚えました。
カラオケ画面に歌詞だけでなくメロディーの楽譜も出ると良いのですが、
そこまでのニーズはないのでしょうか。
by nakayanh | 2012-06-14 23:04 | 音楽
NHKBSでテレビ観戦しました。結果はアウェイで1:1ですから上出来
なのでしょう。試合内容は前半の前半までは完全にオーストラリア
ペース。日本は慎重すぎるのか、中盤でパスを回している内にボールを
取られ、縦パスでゴール前に詰め寄られるシーンが再三ありました。
相手のミスと川島のセーブがなければ2点取られていてもおかしくない
展開でした。その後は徐々に日本ペースとなりましたが、何しろ攻め
上がるのが遅い。ゴール前でのパス回しはまるでバスケットボールを
見ているようです。香川でも長友でもヨーロッパではもっとスピード感を
持って果敢に攻め上がるのに不思議です。彼らは何時レギュラーを
下ろされるか判らないヨーロッパのクラブチームでプレーする時の方が
緊張感を持ってやっているように見えます。

後半、ショートコーナーから長谷部、本田と繋ぎ栗原が1点取った場面は
良かったですが、例によって1点取ると攻撃が淡白になり、数の優位が
全く生きてきませんでした。後半途中のFKを遠藤が蹴って失敗した
のは、ヨルダン戦の経緯が影響したと言えそうです。ヨルダン戦で前田が
得たPKのボールを本田が奪ってハットトリックを決めたのは、私には
スマートに思えず、チームワークにも微妙に影響するのではないかと
懸念しました。その微妙なチームの雰囲気を感じ取っていたからか、
今日こそ本田が自ら蹴るべきFKを遠藤に譲ったのが大きな逸機でした。

長友がインテルに行き、香川がマンUに行くことで、人一倍自尊心の強い
本田に焦りがあったのでしょう。1、2点目なら兎も角、人のPKをもぎ
取ってハットトリックを完成させるというのは、ダサいとしか言いようが
ありません。PKを得たのが守備の人ならいざ知らず、1トップの前田が
得たPKでしたから。ドイツW杯での中田寿のようにならないとは思い
ますが、組織立ったチームプレーが一番の武器である日本チームの
この先が少し心配です。

最後のFKを蹴る前に試合終了したのは残念でした。ルールでは、PKは
最後まで蹴らせるとありますが、FKはそう書いていないので、審判の
意志で決められるということなのでしょう。
満63歳になりました。中途半端な年齢だし、この歳になると特に嬉しくも
ありませんが、それでも古女房や子供夫婦達からは細やかなお祝いを
頂くのは有難いことです。

平均寿命から考えるとあと15年位は生きられるかも知れませんし、健康
寿命だと10年もないのかも知れません。勿論死にたくはないですが、
さりとて、殆ど世の中の役に立ってもいない私のような者があまり長生き
するのも、限られた地球の資源を無駄にするだけのような気もします。
確実なのは死が着実に一歩一歩近づいているということだけです。私に
出来ることは、精々いつ死んでも狼狽えない様覚悟を決め、悔いのない
様日々を過ごすだけです。今は朝目覚めた時が一番幸せですから、まあ
充実していると言えましょう。

孔子は「六十にして耳順(したがう)、七十にして心の欲する所に従へど
矩(のり)を踰(こ)えず」と言っており、60歳を過ぎると徐々に人間が
出来て、自ずと道理が判り正しい行動をとれるようにならなければ
いけないようですが、とても聖人のようにはいきません。何しろ私が学ぶ
面白さを知ったのは孔子に遅れること45年以上ですから、私のような
凡人に何年寿命を与えても無駄なのかも知れません。とはいえ、「朝に
道を聞かば・・」の精神で、諦めずに精進することが大切なようです。

最近は物を買う時も、これを買うのは生涯最後かなとふと思うことがあり
ます。流石に消耗品ではそうは思いませんが、メガネやカメラ、電化製品
等の耐久財を買う時はそれなりの感慨を覚えます。尤もヘアトニックは
もう要らないんじゃないかという説もあり、寿命が尽きる前に不要になる
物もあるようです。

子供が小さい頃夜店の金魚掬いででもらってきた金魚がまだ3匹生きて
います。もう15年近くは我が家にいるでしょう。どれも相当よぼよぼで、
一匹は春先に暫く寝ころんだまま起き上がれず、いつ死ぬかと心配
しましたが、最近はかなり持ち直し、餌を食べに水面まで上って来れ
るまでに回復しました。生き物の生命力は大したもので、意外に私より
長生きするのかも知れません。
昨日一昨日と深酒してしまい、二日酔いで苦しみました。今日は午後から
古文書解読講座の中級編に出席しますので、昼酒は止めておきます。

この講座は松戸市が企画してくれているもので、会場は21世紀の森の
傍にある市の博物館。最寄駅から徒歩15分とやや不便ですが、無料なので
有難く、文句は言えません。1~3月に初級編を受講し、今回はそれに続く
ものです。初級は1.5時間×5回の講座でしたが、今回は2時間×5回です。
受講生は30名、初級講座受講済であることが条件で、葉書で申し込み
多い場合は抽選です。何とか初・中級とも抽選をクリアしました。

シニアのための有意義な講座やイベントが結構企画されているので、時折
新聞に折込まれる県や市の便りはよく注意して目を通しています。