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友人に誘われ、軽井沢大賀ホールでモーツアルトのレクイエムを聴いた
ついでに、土日掛けて小諸、上田にも立ち寄ってきました。

土曜に先ず小諸へ行き、懐古園前の蕎麦屋「草笛」でビール、酒&蕎麦。
肴は野菜天ぷら。去年12月に初めて訪れた時は雪が積もっていて、
客も少な目でしたが、この日は懐古園が桜祭り開催中でもあり、待ち客が
並んでいる程でした。野菜のてんぷらがたっぷりで楽しめました。蕎麦が
終わる頃抜群のタイミングで蕎麦湯も供され、観光客が多い店の割に
蕎麦好きの勘所を押さえた素晴らしいおばちゃん達の動きでした。
懐古園は小諸城跡で、桜が満開で美しく、そこから眺める千曲川が長閑で
癒されました。

演奏会は夕方五時からで、その前に友人と喫茶店で待ち合わせました。
演奏は金聖響指揮の東京フィル。全部モーツアルトのプログラムで、
第一部「弦楽のためのアダージョとフーガ」、「フリーメーソンのための
葬送音楽」、ともに地味な曲でオケのノリもいまいちでした。第2部の
「レクイエム」はシュナイトバッハ合唱団と4人のソリストが加わり、
素晴らしい出来でした。最後に小品の「アヴェ・ヴェルム・コルプス」を
やってアンコールなし。指揮者はやや華やかさに欠けるようでした。
友人と別れ、その日はしなの鉄道で移動し、上田泊。

日曜は朝から上田市内を観光。去年の12月にやはり大賀ホールで
コンサートを聴き、上田の「池波・真田太平記記念館」を訪れたのが
きっかけで、「真田太平記」を読み始め、文庫本12巻の内10巻目に
突入しました。丁度大坂冬の陣が始まるところで佳境に入っています。
上田城址や上田藩主居館跡を興味深く観ました。昼は「刀屋」が日曜
休みなため、割と有名な「おお西」という蕎麦屋に行きましたが、値段
ばかり高くて大したことありませんでした。観光客用の蕎麦屋の印象
です。真田記念館を再訪した後、折しもこの日真田まつりが開かれて
おり、神輿の巡行やブラスバンドの行進、真田武者列の出陣等を、
中央通りで見物、賑やかで楽しめました。4時前の新幹線で帰途に
着きました。二日とも初夏を思わせる暑さで良い天気でした。
相当久しぶりに朝のNHKの連続テレビ小説を観ています。堀北真希ちゃん
主演の「梅ちゃん先生」です。真希ちゃんが可愛いし、共演の役者たちも
高橋克実をはじめとしてなかなか充実しています。不器用で成績も悪い
梅ちゃんが父親の仕事振りに感動して、医者を志すストーリーです。

面白いことは面白いのですが、連続テレビドラマ特有の下らないステレオ
タイプも毎日のように見られ、かったるさも感じます。典型的なのは「
連続テレビ小説の女主人公は必ず子供の時木に登る」というエピソード
です。活発で前向きな性格を表すのに脚本家はこれしか思いつかない
のか、50年前の「おはなはん」以来このワンパターンです。今回は
木登りのシーンはなかったものの、兄が思い出を語るシーンで披露され
ました。男の子に負けまいと立ちしょんをした、位にすれば良いのに、と
思います。他にも、受験発表で1と7を見間違え、不合格と思いがっかり
する、なんて、そんな不注意な子は医者になってほしくありません。メスを
お腹に置いてきそうです。如何に終戦直後の物資難の時代とはいえ、
帝国大学教授の医者の子が、制服の注文を親に言い出せないなんて
のも、非現実的で却って白けます。等々。

まあ、文句を言いながらも毎日これを見た後、ジムに行く支度をするのが
四月以降のウイークデイの日課となっています。
京都検定1級に合格した縁で、昨年6月に京都産業大学日本文化研究所の
特別客員研究員にして頂き、1年近くテーマを決めて研究してきましたが、
その成果発表会が21日土曜に同学図書館ホールでありました。

研究員になったのは25名でその内23名が発表会に参加しました。発表の
持ち時間は一人僅か10分で大したことは喋れませんが、それでも研究所の
教官や先輩の上席研究員、今年の1級合格者達が聴講しているので、結構
緊張しました。私は江戸初期の京都が生んだ儒学者伊藤仁斎について
学んできましたが、特に「仁斎の『仁』についての考察」という内容で
発表しました。「仁」というのは勿論儒教で一番重要なキーワードです。

仁斎について多少でも知識のある人は結構少ないので、仁斎に魅かれた
きっかけや、仁斎の生涯・人となりを少し話した後、本題である仁斎の
「仁」について、彼の32歳の頃の小論文「仁説」を中心に、そこでの彼の
主張と後年の彼の最終学説との比較という形で説明しました。発表に
当たっては初めてパワーポイントを使いました。あがってはいたものの、
まあまあ言いたいことは言えたと思います。聴きに来た女房が「まずまず
だった」と言ってくれたのでやれやれです。

発表会の様子は翌日の京都新聞にも写真入りで紹介されましたし、後日
読売でも採り上げてくれるかも知れないようです。

取り敢えずこれで一段落ですが、今回の発表内容を研究所の機関紙に
載せるためレポート提出が必要だし、今後上席研究員として続けるには
論文作成も必要になってきます。そもそも私にとって仁斎の研究はやっと
緒に就いたばかりなので、多分一生関わっていくことになるでしょう。
京都検定のお蔭で2年前には思いもしなかった道が開け、一生退屈しなさ
そうなのは有難いことだと思います。六十有余で学に志すとは孔子に
遅れること50年ですが、「朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり」で、
遅過ぎるということはないのでしょう。
by nakayanh | 2012-04-24 00:17 | 京都
今年も何か所かで花見をしてきました。

最初はマラソン仲間との毎年恒例の上野の夜桜。去年は震災から間もなく
中止したので2年振りです。6日7時から上野の中華料理店で10人が飲み、
そこそこ出来上がったところで上野公園に繰り出します。途中コンビニで
酒とつまみを仕入れ、桜の下で小一時間。週末用に場所取りしてある
シートを無断借用して、親父ばかりの地味な酒宴でした。桜はまだ5分咲き
程度でしたが美しかったです。満開前の寒い夜だった故か人出は例年より
少なめでした。

8日から10日は京都へ行き、円山公園、鴨川沿い、平野神社の桜などを
楽しみました。京都の人は桜の下で宴会をしないという説もありますが、
円山公園や平野神社では東京と同様の花見の宴が繰り広げられます。
上賀茂神社の枝垂れ桜が見事でした。12日に大惨事があった四条通の
交差点を8日の日曜に歩きましたが、前へ進むのが困難なほどの人波
でした。あそこへ赤信号を無視して車が暴走しては逃げ様がありません。
てんかんの発作か意図的なものか不明ですが、事故に会われた方達は
やりきれない思いでしょう。運転免許資格をもっと厳格にし、違反への
懲罰を重くするしかありません。

12日昼に最近勤めをリタイヤしたマラソン仲間3名で花見酒をしました。
この仲間と2,3か月に一度、美術館見学や、史跡散策をしては、昼酒を
楽しんでいます。今回は昼前越谷駅集合、近くの越ケ谷御殿跡や久伊豆
神社を散策して、北越谷近くの荒川土手に行きました。数キロに亘って
桜並木が続きます。満開の花の下、のんびりビール、酒、ワインを飲み、
仲良く昼寝。夕方から南越谷のカラオケルームで酔いを醒まして散会
しました。次回は6月9日、若山牧水関連の講演会の後飲み会予定です。

長閑な花見が出来る幸せを有難く思います。
丸谷才一「持ち重りする薔薇の花」新潮社。葛飾図書館3か月待ちで読み
ました。昨年文化勲章受章されたのは当然だと思いますが、期待して
読んだこの本は、そこそこ面白く読み易いものの、特に感動もなく淡々と
した内容でした。題名は弦楽四重奏団はバラの花束を4人で持つような
ぎこちないものだ、というようなところから来ています。お笑いコンビが
普段は仲が悪い、というのと似たようなものでしょうか。人数が倍で文化
教養程度が高くスノッブそうな分、四重奏団の方が陰湿かも知れません。
架空の著名な四重奏団の内幕をパトロンだった財界の重鎮が雑誌編集
者に語るという方法で話が進みます。

古川綾子「上方芸人 自分史秘録」日経ビジネス人文庫。月刊誌「大阪
人」に連載されたのを昨年纏めて文庫本になったものです。なかなか
見つからず苦労しました。今は亡き上方の芸人20数名の自伝等を簡約
したものです。自伝等残していない人については、インタビュー記事等
から抜粋して纏め上げた労作で、上方芸能ファンにとっては有難い著作
です。天外、寛美、蝶々等自伝を読んだことのある人もいますが、砂川
捨丸やエンタツアチャコ、浪花千栄子、松鶴、文枝等芸は好きだけど
生い立ち・履歴は知らなかった人も多く、大変勉強になりました。横山
ノックや曾我廼家明蝶、いとこい、酒井光子、等々他にも物故芸人は
多く、続編を期待します。

野村克也「プロ野球重大事件」角川oneテーマ21。ノムさんの著作は
数多く、とてもカバーしきれませんが、それだけ言いたいことが頭の中に
詰まっているのでしょう。今の野球選手にこれだけ野球のことを考え
抜いている人がいるのかどうか。これだけ言葉にできる人がどれだけ
いるのかを考えると、生涯一捕手野村の偉大さが判ります。最近の
清武事件に至るまで、ノムさんの腹蔵ない意見が楽しめました。
by nakayanh | 2012-04-12 10:21 | 読書
日本水連は先週の五輪代表選考会を兼ねた日本選手権でを経て、
代表男女27選手を発表しました。一発勝負な上、選考基準を各レース
2位以上で且つ世界選手権準決勝進出ラインをクリアすることという
高いレベルにしたことで、好記録も続出し、モラールの高い精鋭たちが
選ばれました。あの五輪連続2冠の北島選手でさえ何のアドバンテージ
もない潔い選考で、それをちゃんと勝ち上がってくるのだから、水連も
北島も共に素晴らしいの一語です。優勝しても基準タイムに達しない
種目は代表を送らないのも素晴らしい見識だと思います。水泳の専門家
である友人のきとちゃんに拠れば、メダルが狙えるリレーは4人の総合
タイムで判断するそうで、これも英断です。

いつも選考人数より多いレースを選考会に選び、訳の判らない抽象的な
基準で恣意的に(陸連用語では「総合的」に)判断して、代表を選ぶ陸連
との違いは決定的です。選考基準とメダル数の関連の推移を調べれば、
きっと面白い相関関係が出るに違いありません。実績重視で恣意的に
選んだ選手が良い結果を出したから正しかった、という言い方をする人が
いますが、恣意的に選ばなければもっと良い結果を出した可能性が高い
です。「メダルを狙える選手を選んだ」とはお笑い種で、2:07、08分台で
メダルを狙えると本気で思っているのでしょうか。

嘗ては柔道も同じ印象でした。今は点数制のようで少しは改善したので
しょうが、それも男子を中心にどんどん弱くなってきたことを受けて
改めたのかも知れません。しかし、一度弱くなると立て直すには相当な
時間が掛かるのは何事も同じだと思われます。

今回の水連と陸連の代表選考方法を見ていると、合理性を重視した戦前の
海軍と、陸大出の一部エリート参謀が暴走した陸軍との違いと、何だか
共通するような気がするのですが、言い過ぎでしょうか。
満開の桜と青空に誘われ、神奈川の美術館二つを梯子してきました。
最初は横須賀美術館。松戸の自宅からJR,地下鉄、京急、バスを
乗り継いで、2時間半余り、昼前に到着しました。観音崎燈台の手前、
東京湾を一望する素晴らしい景色の、モダンで明るい美術館です。
海抜10M位なので、津波には弱そうですが・・。出し物は「正岡子規
と美術」で、子規の絵や自作塑像の他、中村不折、下村為山、浅井
忠等同時代の画家の絵を多く展示しています。子規の絵にはプロの
上手さはないものの、優しく丁寧でユーモアがあって微笑ましく、
添えてある句や讃、文章と相俟って素晴らしい空間になっています。
併設されているレストランで海を見ながら昼食を摂りました。

その後、鎌倉まで戻って、物凄い人出の小町通を、人波を掻き分け
ながら数百メートル歩き、左に曲がったところにある鏑木清方記念
美術館へ行きました。小町通を曲がると嘘のように閑静な住宅街
です。大好きな日本画家ですが、記念美術館があるのを知ったのは
つい最近で、訪れたのは初めてです。清方の住居跡を改造した
美術館で如何にも瀟洒な建物でした。多くの収蔵品を色々趣向を
変えて展示しているようで、今日は「清方と舞台 第二期」という
テーマで、雑誌「歌舞伎」の挿絵や芝居絵を展示していました。
4月19日からは清方没後40年ということで「女性風俗と四季の風情」
という特別展が開催されるそうです。

行き帰りの車窓からは満開の桜が美しく、目の保養になりましたが、
交通機関だけで往復5時間以上はややきつかったです。
by nakayanh | 2012-04-08 01:03 | 美術