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世間では色々なことが起こっています。民主党党首選は党員資格を停止されている人が暗躍して、
どうなることかと思いましたが、距離を置いていた野田氏が決選投票で逆転し、最悪の事態は避け
られたように見えました。決選投票前の演説も立派なもので、流石に演説上手の評判は伊達では
ないと感心しました。しかし、幹事長に輿石氏を選んだそうで、早くもがっかりです。これでは
傀儡政権としか言えないでしょう。小沢を幹事長に選んだ方が話が早いだけまだマシです。
これでは与野党協議は上手くいく筈もなく、管内閣と似たような推移を辿るしかなさそうです。
今更日本の政治に期待するのが間違いですが、改めて暗い気分にならざるを得ません。日本は
放射能汚染の拡散と共に滅びゆくしかないのでしょうか。

昨日の世界陸上室伏選手のハンマー投げ金メダルは素晴らしいものでした。終始安定した投擲で
リードを保ちました。最終投敵で2位の選手にあと6センチまで迫られましたが、仮に超えられて
いても最後の投擲で再逆転していたでしょう。それ位安定していて王者の風格がありました。

残念だったのはボルト選手の100Mフライング失格でした。日頃全力で走らない癖が付いてしまい、
いざという時に緊張感が保てなかったのでしょう。勝負事の怖い一面です。2位で良いと思って
勝負すれば3位はおろか入賞も出来ない、ライオンはウサギ一匹を取るのにも全力を尽くす、
それが勝負事の厳しさだと思います。

日本の男子柔道重量級の弱さも情けない限りでした。大きな外国人選手への対策を、全く立てて
いないとしか言えません。鈴木選手はそれ以前の問題で、柔道着がはだけても直そうとせず、
だらしない事夥しい。本人の自覚も然ることながら、指導者がたるんでいるとしか思えません
でした。

世界陸上の女子マラソン、北海道マラソンの結果は略想像通りで、全く見るべきものはありません
でした。日曜のテレビ番組サンデーモーニングで陸連理事の瀬古氏が喝を入れていましたが、悪い
冗談としか思えません。まるで他人事で、当事者意識が欠如しているとしか思えません。世界
陸上の日本男子は入賞もまず無理でしょう。

女子100Mの福島選手が70数年振りに準決勝に進んだことは快挙ですが、準決勝では顔が引き
つっており、全く実力が出せませんでした。これから場数を踏んで、実力を出し切れるように
なって、ファイナルまで進めるのを期待したいです。
8/24(水)から三泊で京都に行ってきました。
主目的は、26日夕方から研究内容についての進捗状況報告と、27日午後の京都検定1級合格者の
集い出席のためです。当初四月に予定されていたのが、震災でこの日に延期されたものです。

24日午前に京都着、ホテルに荷物を置いて京産大図書館へ。お盆中は休館だったようですが、
この日は開いており、学生は殆どいないので広い館内が略貸切状態、最高の読書環境の下、夕方
まで読書時々居眠り。翌日も朝から3時頃まで図書館にいました。ここは人里離れているので
昼は教職員用のラウンジで昼食を摂るしかなく、コーヒー付きで600円で済み、酒の誘惑もなく、
私には好都合です。

26日は午前中市立美術館で、フェルメール等17C頃のオランダ絵画展を観ました。フェルメール
が3作の他、同時期のオランダ絵画の名作が40点以上展示されて充実していました。デ・ホーホ、
テル・ボルフ等の作品も見事なものでした。夕方鴨川沿いの料理旅館「鶴清」に先生と私を含む
研究員3名が集まり、先生に指導を頂きました。私については、「真正面から取り組んではいるが、
仁斎以外の人の論語についての見解も加えること、一年で出来る研究ではなく、気長にじっくり
取り組むこと」等、一々ご尤もなご指摘を頂きました。他のお二人の研究員も着実に研究を進め
ていました。一人は未だ小さなお子さんもいる友禅染の技術者の方、もう一人は高校生の娘さんの
いる主婦の方で、長唄三味線の名取の方です。それぞれ、お得意の分野に関連する京都に縁の研究
テーマを選んでおられますが、私と違ってお忙しい中、よくこれだけ出来るものと感心します。
三人それぞれご指導頂いた後は、先生の秘書の方も加わり、鴨川床に出て料理を頂きました。
こんな楽しみがあるから研究も続けられるというものです。食事の途中、雷も伴った猛烈な夕立と
なり、室内に場所を移す騒ぎになりましたが、楽しく貴重な経験でした。

27日は午前中西本願寺前の龍谷ミュージアムで「釈尊と親鸞展」を観ました。新しくて綺麗な
美術館で、龍谷大学所蔵の豊富な仏教・親鸞関連文化財を多数拝観しました。午後は御寺(みてら)
と呼ばれる・泉湧寺で合格者の集い。150名余りの合格者の内約8割の117名が参加しました。
泉湧寺長老の楽しく有難い法話を伺い、歴代皇族の御位牌を安置した霊明殿等を拝観、精進料理を
頂いて4時過ぎ散会、私はその足で京都駅に向かい、帰途につきました。これまでと違い、殆ど観光は出来ずじまいでしたが、充実の4日間でした。
by nakayanh | 2011-08-28 14:33 | 京都
今の若い人は大抵歩きながら音楽を聴いていて、そのメディアがiPodだか何だか知りませんが、
何しろ小さなものに音楽が一杯詰まっているようで、便利そうだけどよく判らないため手が出せず、
これ迄携帯用にはCDウオークマンしか持っていませんでした。これは大きいし、都度CDを取り
換えなければならず、不便だしかっこ悪いので最近は殆ど出番がありませんでした。これ以降の
文明の進化には付いて行けず、いよいよデジタルデバイドの弱者になるのだろうと略覚悟を決めて
おりました。

しかし、嘗ての職場の上司でもう30年以上お世話になっている大先輩から、USBメモリーに
音楽を入れたミュージックタワーというのを頂き、局面が打開出来ました。その先輩はもう80
近いのですが、実にお元気で未だに銀行退職後立ち上げたIT関係の会社の社長をされています。
元々上司と部下のお付き合いですが、今では主にジャズ等の音楽を通じた趣味仲間と言えます。

頂いたUSBには先輩の趣味の音楽が入っていて、それはそれなりに楽しいのですが、自分の好きな
曲だともっと楽しいだろうと思い、恥を忍んでUSBへの音楽取り込み方法を教わりました。それで
取り込み方を覚え、ミュージックタワーを主にトイレに持ち込み、充実のトイレタイムを過ごして
いましたが、これを使ったウオークマンがある筈だ、とハタと気付き、秋葉原のヨドバシで再度
恥を忍んで店員に尋ねました。その結果、デジタル・ミュージック・プレイヤーなるものを
僅か7千円ほどで購入しました。CDは長年買いためたものが家に?千枚有りますから、後は暇を
見てPCに取り込み、それをプレイヤーに落とし込むだけです。(これが意外に面倒で、CDを
入れるだけのCDウオークマンの手軽さもそれなりのメリットはあります。)いずれにせよ先達は
あらまほしきものかな。少し時代との差を縮められたでしょうか。尤も、取り込んでいるのは古い
ジャズや志ん朝の落語や、都はるみ、越路吹雪ですから、中身は相変わらずです。この出来事は
今年の私の十大ニュースの一つになることは間違いありません。
by nakayanh | 2011-08-23 17:36 | 音楽
日曜昼に在宅の時はいつもNHKニュースの後、「素人のど自慢」を観ています。
素人が一生懸命、精一杯歌うのが楽しく、笑わされます。元気溌剌の若い人や、90を超えてなお
矍鑠たるお年寄りのしっかりした歌に感動したり、職場仲間や親子友人達との踊り入りの歌も
鐘連打は期待出来ないものの、それなりに賑やかで楽しめます。

最近の特徴は、皆歌が上手くなっていることでしょう。恐らくカラオケルームの浸透によるもので、
特にお年寄りはカラオケ教室で鍛えているのが良く判る自信満々の方が多く、以前とは技術的に
雲泥の差と言えます。カラオケ教室の弊害として、狭い場所で歌い慣れるために、口先だけで
こじんまり纏まってしまう傾向はありますが、総じて上手な方が多いです。

そんな中最近とみに感じている不満があります。それはお年寄りへの審査が異様に厳しいのです。
私は音楽の専門家ではありませんが、ブラバン経験10年以上、軽音楽バンドにも4年いましたし、
一流のオーケストラも一通りは生で聴いてきました。オペラもジャズも本場で3年聴きまくり、
日本でもサザンやユーミン、越路吹雪、聖子ちゃんからはるみちゃんまでそこそこライブには
行ったことがあり、それなりに聴く耳は持っていると思っています。それが明らかに鐘連打の
合格と思うお年寄りの歌唱に、鐘二つ止まりのことが再三あるのです。

今日8/21(6/26録画分の放映で松本アナがお元気でした)も、私の聴いた限り二人の
お年寄りが、十分合格レベルにも拘わらず鐘二つでした。お年寄りの審査を甘くしろという
積りはなく、若い人と同じ程度の判定にしてもらいたいだけなのです。本心は勿論、80幾つの
お年寄りがリズムも音程も正確に歌えば、多少甘めでも合格で良いと思うのですが、頭の固い
NHKにそれは無理でしょう。しかし、お年寄りの方がより判定が厳しい印象を受けるのは、
どうにも我慢なりません。この点は珍しく女房とも意見が略一致しています。

傾向として若い人(特に女性)が今風のひらひらしたバラード系の歌をそこそこ歌うと、かなりの
確率で合格となります。最近まで鐘を鳴らす秋山さんが審査しているのだと思っていましたが、
調べてみると別室にいる4,5人のプロの方が審査しているようです。私にはえこ贔屓乃至は
何らかの偏見があるように思えます。審査員の名を公表しないのも不思議です。公表すると
贈収賄が懸念されるからでしょうか。

もう一つ気の付いていることは、最近は素人の方が上手なので、ゲストの下手さが目立つことが
よくある点です。名前は言いませんが先週の日焼けした男性歌手や今週の女性演歌歌手等は、正直
言ってのど自慢のゲストは苦しいです。他にもそういうゲストは時々います。慣れない小バンドの
生演奏(テンポが違って気の毒なことが時々あります)をバックに歌う素人と違って、ゲストは
自分用に録音された演奏をバックに歌うのですから、それなりに素人より上手くて当然です。
それが素人より見劣りすることがままあるのだから悲しいです。

最近は松本アナが体調を崩して、ベテランの徳田アナが司会をしていますが、番組への私の不満と
関係していないかと、少し勘繰ってみたくもなります。

お年寄りへの審査判定については、一度NHKに抗議しようか結構真剣に考えています。
by nakayanh | 2011-08-22 01:35 | 音楽
歳のせいでしょうが、どうも最近若い人が使う言葉に付いていけません。馴染めないというか、
生理的嫌悪感を感じるというか、違和感があるのです。ある程度慣れの問題でもあるので、月日と
共に違和感が薄れて、便利さからつい使ってしまい、その内日常的なボキャブラリーになることも
ままありますが。

未だに馴染めてないのは例えば、「なにげに」とか「はんぱない」、「ちげーよ」等です。
「がっつり」という言葉は、その雰囲気に品がない上、それ程上手く表現できていない感もあり、
若く可愛い女性が使ったりすると興醒めです。レストラン用語の「こちらコーヒーになります
(今は何やねん!何時コーヒーになるねん!)」、「ご注文は〇〇で宜しかったでしょうか(全然
宜しくない!)」、「千円からお預かりします(千円を・・or・・から頂戴します、やろ!)」は
未だに馴染めません。「私って〇〇な人じゃないですか。(知るか!)」も駄目ですね。

「それって有りですか」「これって有り」という言葉も最近よく使われ、非常に違和感を感じて
いました。ところが昨日孔子の「論語」を読んでいて、その用例を見つけてしまいました。

「論語」は20篇からなり、その中にそれぞれ何十かの章が含まれて全体で約500章あります。
その内第7篇述而(じゅつじ)の第34章にこうあります。「子疾病。子路請禱。子曰、有諸。
子路対曰、有之。・・」意訳すると「子(孔子先生)の病が重く、弟子の子路が祈祷を行いたいと
申し出た。子曰く、『それって有り?』子路答えて曰く『これ有りです』・・」とならざるを
得ません。うーむ参った。今から2,500年以上前にこういう言い方があったとは。この表現は
「わたし的」には認めざるを得ません。これってボキャブラリーが増えたことになるのか、単に
言葉が乱れて行くだけなのか、よく判りません。 
8月16日の京都五山送り火に被災地の松を使用するというアイデアが、放射性物質が怖いという
京都市民の意見で一旦中止されたあと、放射性物質が検出されなかったことを受け昨日11日に
再度使用が決まったのに、翌日の12日になって再び陸前高田の松からセシウムが検出されたため、
再度使用中止となりました。何たる朝令暮改。悲しいニュースです。

元々福井県のボランティア団体のアイデアだったそうで、放射性物質が検出されないことが前提
だった様ですが、新たに取り寄せた松からセシウムが検出された為、京都市長が再度使用中止を
決断したとのことです。

検出されたセシウムの量や影響がどの程度か全く判らないので、判断に苦しむのですが、五山で
僅か30分間燃やす薪でそれ程大量の放射性物質による汚染が起こるのでしょうか。素人考えでは
どう見ても京都市民の我儘に思えてなりません。その程度で駄目なら、遥かに多くの放射性物質を
浴びているであろう、原発被災地の福島始め、東北、関東全ての人達は一体どうすれば良いの
でしょう。風評被害の最たるもので、政府が関与すべき問題の様な気もします。これだといずれ
東日本の人間は京都に来るなと言いだしかねません。

頑張ろう日本だの、皆で助け合おう、被災地に心を寄せよう等々、口では綺麗ごとを言っても、
いざ我が身のこととなると容赦なく潔癖さを求める心の狭さ、身勝手さ。「巧言令色鮮し仁」、
「夫子(孔子先生)の道は『忠恕』(徹底して相手の立場になって考え、心を尽くすこと)のみ」、
「仁者は憂えず」等々、今学んでいる論語の言葉が空しく響きますが、せめて自分は身勝手な
行動を慎む様心掛けたいと思います。お盆にお迎えした御先祖様を又冥土に送るという厳かな
五山送り火の行事を巡る今回の騒動が、私が長年愛してやまない京都を嫌いになるきっかけと
ならないことを切に祈るのみです。
by nakayanh | 2011-08-13 01:57 | 京都
 ゴルフの石川遼君が先週の米国PGAのツアーで4位タイと自己最高の結果を残しました。
前週は日本で予選落ちする等余り良い結果が出ていませんでしたが、先週良かったのは明らかに
髪を短くカットしたことだと思います。以前のもじゃもじゃヘアはどう見てもスポーツする髪型
ではなく、鬱陶しい上に似合っておらずダサくて最悪、あれでは試合結果が悪いのも当然でした。
しかも、アメリカで取得した国際免許で日本で運転し、無免許運転で書類送検されたことで、
マスコミからも叩かれ、ゴルフ以外の雑事で試合に集中できない面もあったのでしょう。
この半年の経験は彼にとってとてもいい経験になったと思います。先週の試合後のコメントは
相変わらず爽やかで、内容もしっかりしていました。無免許運転自体は悪いこととはいえ若者に
有り勝ちなことで、きちんと反省さえすれば良いのだと思います。週刊誌に拠ればその件で父親が
色々マスコミに抵抗し、それも彼のイメージダウンに繋がったようですが、横峯さくらさん同様
早く親離れした方が良く、多分そうなりつつあるのでしょう。暫く停滞気味だった石川遼君の
これからの活躍が楽しみです。ヨネックスのゴルフウエアのセンスが相変わらず悪くて、それが
一つ心配事として残っていますが・・。

 サッカーJFL松本山雅FC松田選手の突然の病死は誠にお気の毒でした。若くてメタボでもない、
鍛え抜かれたスポーツマンでも心筋梗塞になるなんて驚きました。最初は何であれだけ大きく採り
上げられるのかよく理解出来ませんでしたが、偉大な選手だったのですね。バックスは試合中も
目立たず、私の様な素人には印象がなかったのでしょう。その点では、中澤や闘莉王のように余程
目立つ外見でないと不利なようです。日本代表でワールドカップまで出た人が今季J1から2ランク
落ちのJFLでプレーしていたというのは、余程サッカーが好きだったからでしょう。通夜や葬儀で
あれだけの人が集まって彼の死を悼んだのが、彼のサッカー界での存在の大きさをよく顕して
いました。
大阪で所属しているブラバン(私は多忙に付き今年一杯休団中です)で一緒に演奏していた若い友人
が、昨年大学院修士課程を卒業してビール会社に就職し守谷に赴任しているのですが、彼が
ビールサーバーを購入したというので、それを我が家に持参してもらって土曜夜に飲み会を開催
しました。

生ビールのサーバーなるものを初めて見ましたが大掛かりなものです。ビール樽(昨日は10㍑)、
炭酸ガスボンベ(ビールを樽から押し出します)、サーバー(氷を中に入れ、その中の管をビールが
通ることで瞬時に冷えます)の3つから成り、重くてとても素手では運べません。事前に車で
運び込み、一旦自宅に車を置きに戻って出直してもらいました。参加者は他にやはりブラバン
にいた女の子(やはり去年就職して現在船橋在住)と女房です。

6時過ぎから始めましたが、自宅で生ビールを飲むのは初めての経験です。最初はプロの友人に
ビールを注いでもらいましたが、その後は自分でやりました。これが実に楽しい。しかも自宅で
飲む生ビールだからその旨い事、堪えられません。想像通り泡の調節はなかなか難しいですが、
自分で注げば泡まで美味しいです。いつもならビールは最初だけで、直ぐに日本酒や焼酎に切り
替えますが、昨日は最後までビールだけでした。でも旨くて何杯でも行けるんですね。それも
その筈、製造されてまだ1週間の新鮮な生ビールを産地直送で頂くんですから何とも贅沢です。
普段家では第三のビールですから、その落差の大きいこと。結局バンド員の噂話を肴に11時過ぎ
まで飲み続けました。

若いのに早起きな彼は、今朝9時前に再度車でサーバーを回収に来てくれました。彼と料理担当の
女房にお願いして、この夏の間に是日もう一度飲りたいものです。
5年位探していた本を遂に見つけました。原田治「僕の美術帖」みすず書房刊です。

5年前、東京に帰る新幹線までの空き時間に立寄った新大阪駅構内の本屋で、たまたま手に取った
本がそれでした。その中に俵屋宗達の「舞楽図」についての一文があったのですが、これが私の
感じていた絵の感想と全く同じで吃驚しました。是非買いたいと思ったのですが、全く知らない
著者で普通の単行本で2500円もしたため躊躇してしまい、新幹線の時間も迫っていたことも
あって、「新刊書で何処にもあるだろうから、東京に帰ってから買うかどうかゆっくり考えよう。」
と思い直してその場は去りました。

ところがその後この本が全く見つからなかったのです。勿論著者の名も覚えていなかったし、本の
名も知らず、ただ「洒落た黄色い装丁の美術関係の本」と言うだけの記憶で調べようもなかった
のです。本屋に行ったときはしょっちゅうその本らしきものを探していましたが、どうしても
見つからないまま5年が過ぎました。それが先週遂に見つかったのです!最近改装された上野駅の
駅中の本屋の隣に洒落た文具屋があり、その店内のディスプレイにこの本が置かれていたのです。
勿論それは売り物ではないので、本と著者名をしっかりメモして帰りました。

それでも隠居の身にはやや高価過ぎると思い、アマゾンで調べて古書を半額ほどで注文し、今週初
それが届きました。この本では十数名の画家が採り上げられていますが、殆ど知らない人で、私が
好きな画家と言えば宗達以外では鏑木清方だけです。まだ読みかけですが、「美意識の源流」と
題する章では、日本固有の美の原点として日本の縄文文化の素晴らしさを述べていて、なかなか
興味深いです。著者の原田氏は著名なイラストレーターであるらしく、ミスタードーナッツの
可愛い女の子のロゴ等は氏の作品だそうです。オサムグッズというのも有名なようです。

清方については宗達ほど私の感覚と一緒ではありませんでしたが、宗達は改めて読み返してみて
やはり私の印象と略同じで、五年前と変わりませんでした。ということは、氏が好きな他の画家も
私の感覚に合う人がいる可能性が強く、これから少しずつチェックして行くのが楽しみです。
今まで全く気に留めていなかった縄文文化も、よく見ていく必要があると思っています。それに
しても、諦めずに探し続ければ、いつかは見つかるもので、久々に長年の胸のつかえが下りる
出来事でした。
by nakayanh | 2011-08-06 00:04 | 読書