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サッカーアジア杯決勝の日本:オーストラリア戦は日本の予想外の快勝でした。
GK川島のスーパーセーブがなければ3点位取られていてもおかしくはなかったですが、
悉くゴールを守り抜き、延長後半、遠藤・長友・李と繋いで途中出場の李が見事なボレー
シュートを決めました。

日本はまだまだ攻撃の最後の決め手は不十分だと思いますが、それでも強くなったと思います。
特にメンタル面での成長が大きいと思います。多くの選手がヨーロッパの第一線で活躍し、
日本人でも十分に通用することが判ったため、全員が自信を持ってプレーできるようになった
のでしょう。

予選で川島が抜けたり、決勝は香川、松井を欠きましたが他の選手も実力は殆ど変わらない
ことが実証され、チーム全体で勝ったという印象です。ザッケローニ監督の采配も見事で、
特に決勝の選手交代は素晴らしい決断でした。中でも疲れ切って動けなくなった前田を下げて
李に替えたこと、突破力のある長友を前に上げたことが決勝点を生みました。前田はずっと
執拗に敵ボールを追いかけていましたから、疲労は仕方ないでしょう。李の目立ちたがりの
性格は下手をするとチームの和を乱しかねませんが、ストライカーには必要な資質というか
必要悪の部分でもあるのでしょう。

準決勝で消極的だった内田や遠藤も決勝では良く動いていました。本田、岡崎は相変わらずの
積極的な動きでした。欲を言えば後半や延長前半で、中盤細かいパスでボールをキープ
するのみで、一向にシュートしようという意欲が見られなかったのが反省点でしょう。
疲れていたと言えばそれまでですが、スタミナも必要な能力の一つです。


大阪国際女子マラソンは赤羽選手が2:26分台で優勝しました。ずっと先頭集団にいて、38K
過ぎのスパートで伊藤選手を振り切ったレース運びは見事でした。やや腰が低いけれど軸が
ぶれないフォームは無駄がなくて長距離向きです。ただ記録的には26分台半ばとやや
物足りませんでした。気温が低く後半向かい風という悪条件だったので2,3分は悪くなった
のでしょうが、最低でも2:22,3分でないと世界では通用しないですから、2:25台では
纏めて欲しかったところです。2位の伊藤は良く頑張りましたが、フォームに無駄が多く、
それを修正すればまだ若いので将来有望だと思います。

解説が有森、高橋、千葉、増田と出場選手より豪華でした。中では有森の解説が冷静で一番だと
思います。千葉も意外によく選手を見極めた解説だと思います。
ちくま文庫刊です。今は発売されておらず、アマゾンで中古本を買いました。
元々みすず書房から1976~79年に出た「洛中生息」、「続・洛中生息」を纏めたものです。
著者は有名な京都の旧家、呉服商の家に育った生粋の京都人で仏文学者、文芸評論家であり、
この本でエッセイストクラブ賞も受けています。PHP新書刊槇野修著「京都の寺社505を歩く」
で紹介していて知りました。

如何にも京都の旧家育ちのエリート文学者らしい繊細且つアンニュイな雰囲気が全編に漂って
います。ブームになる前の京都の荒れた寺社、開発による古い街並みの崩壊を嘆く場面が
多く、例えば因幡薬師(平等寺)のように今はかなり整備されている場所もあって、読んでいて
意外に思う個所もあります。私など今の京都しか知りませんから、良いも悪いもそれを受け入れ、
そこからいにしえを想うしかありませんが、多少は文化財保護がされてきた今の京都を著者が
見たらどう思うでしょうか。アーケードや地下街にも否定的ですから、今の京都駅等見たら
卒倒するかも知れません。私個人としては建築の規制だけでなく、自家用車の市外からの
乗り入れを禁止し、地下鉄・バスの本数を倍にすれば良いと思うのですが、自然が売り物の
上高地と違って、町全体が文化財であると共に、生きた経済都市でもある京都でそうはいかない
のでしょう。時代と共に変わる部分もある中で、何をどのように守っていくか難しい問題です。
いずれにせよ、一世代前の京都の姿を伝える貴重な書物であり、壽岳章子の京都シリーズ三部作
同様、文庫版で再刊すべき価値ある本だと思います。壽岳さんのシリーズは現状2冊目の
「京に暮らすよろこび」までが角川ソフィアから文庫で出ているようです。


松井今朝子「三世相」角川刊。並木拍子郎種取帳シリーズの第三巻です。古くは銭形平次や
半七、鬼平や最近の御宿かわせみ等と同じようなスタイルですが、八丁堀同心の次男坊で
歌舞伎作者並木五瓶の弟子の拍子郎と小料理屋の娘おあさとの仄かな恋、師匠五瓶・小でん
夫婦との掛け合いが面白く楽しめます。著者には銀座開化シリーズもありますが、どちらも
気に入っています。もう少し頻繁に出してくれると良いのですが、一方で時代物の大作を
コンスタントに書きながらだから、読者はひたすら次の作品を待つしかありません。
by nakayanh | 2011-01-29 15:08 | 読書
昨年12月に受験した京都観光文化検定試験1級の結果を本日受領、何とか合格しました!

何とか合格、と書きましたが、150点満点のところ120点の合格ラインに対し、
私の得点は121点でした。1級受験者887人中合格者は159名(合格率17.9%)、
私の合格証番号下三桁が159ですので、最下位で合格したに相違ありません。
正に薄氷を踏む合格でした。自身の自己採点では118~122点と予想しておりましたので、
略予想通りですが、問題別得点の内訳は予想と少し異なっており、今考えても冷や汗ものです。
この成績が示す通りまだまだ中身の伴わない1級合格ですから、引き続き京都の文化理解の為の
精進を続る所存です。

今回の1級合格率17.9%は過去6回の内で最も高く、159人の合格者数も過去最多、要するに
今回が一番易しい試験問題で、その中で最下位の合格という次第で、あまり自慢出来たもの
ではありませんが、まあ一応合格ということで本人としては大満足です。今年もう一度
勉強し直して受験しようと思っています。

この2,3日の緊張感は相当なものでした。受かってもギリギリというのは判っていたので、
気が気ではありませんでしたが、駄目でも取り乱さないようにとは思っていました。

合格した今が京都研究のスタートラインと思ってはいますが、一区切りついたという意味では、
これからは今まで以上に読書その他の知識習得や、活動の範囲を拡げる努力もしていきたいと
思っています。当ブログをお読みいただいている皆様の引き続きのご指導・ご鞭撻を宜しく
お願い申しあげます。
by nakayanh | 2011-01-27 15:28 | 京都
PK戦で何とか勝つには勝ちましたが、あまり勝った気のしない戦いでした。

前半はそれでもかなり日本のペースでした。恐らく中二日で疲れが残っている韓国が、自重して
押さえ目にスタートしたからでしょう。しかし韓国選手の個々の強さや突破力は素晴らく、
一発の縦パスでゴールに迫り、不用意なPKを取られて先制されました。その後の本田ー長友ー
前田に拠る得点は素晴らしかったと思います。特に長友の裏へ回ってディフェンスを抜き切った
プレーは見事でした。その後も日本ペースでしたが、得点への執念がいまいち感じられないのが
日本らしいところです。

後半は韓国がきっちり体勢を立て直し、全くの韓国ペースでした。一番動き回っていた岡崎が
得たPKを本田が又真ん中に蹴って止められましたが、途中出場した細貝が良くフォローして
得点しました。日本はこの後延長も含めて完全に守りに入ってしまい、韓国のシュート練習の
様相でした。あんなに引いて守っていてはいつか得点されるのは自明の理です。決定力のある
香川を替えたのもよく判りません。セーフティリードでない1点差でどうして日本は守りに
入るのでしょう。本質的に攻めるのが余り好きでない、相変わらず不思議なチームです。

PK戦は川島の神懸かり的な連続セーブで何とか勝ちましたが、長友、今野の前に遠藤や
細貝が蹴るべきじゃないのでしょうか。

試合全般では、良く頑張っていたのは岡崎、長友、本田あたりでしょうか。香川は少し
個人技に走り過ぎ、ボールを持ち過ぎてチャンスを潰す場面がありました。内田、遠藤は
積極性が感じられず私には物足りませんでした。ここ2試合見た限りでは内田より伊野波の方が
動きが積極的で良いと思います。長友のスタミナには感心しますが、シュート力はいまいち
ですね。本田も決定力はあまり感じられず、その点で中田英に似ています。

運も味方して何とか決勝まで行きましたから、是非次は90分間積極的に攻めて優勝して
ほしいものです。
昨年10月の隠居生活開始以来、週に一度は休肝日と決めて実行しています。当初は週に2日、
火、水を休肝日としたのですが、これは一度やっただけで直ぐに挫折しました。二日連続で
酒を断つのは幾らなんでも無理な話で、それによるストレスの方が酒より体に悪いと判断し、
それからは週に一日原則火曜日を休肝日としています。今日がその日で、ノンアルコールの
ビールテイスト飲料を1本飲みながら食事しました。付き合い等の関係から火曜日に飲まざるを
得ない時は、別の日をそれに充てています。大抵は水曜か木曜が代替日となりますが、先週は
火、水、木と何やかやで飲んでしまい、「今週はもう無理だな。」と諦めかけましたが、女房が
休肝日を強く言い張り、已む無く従ったので途切れずに続けることが出来ました。

酒を飲まないと食事が精々15~20分もあれば済んでしまい、酔って眠ることもないので時間が
たっぷり出来るのが良い点です。今日はテレビもサッカー以外ろくな番組がないし、普段
夜中に書き込むこのブログもこんな宵の口に書ける訳です。サッカーまでまだ2時間近く
ありますので、これから少しCDを聴きながら読書することにします。
漫才師の喜味こいしさんが23日に亡くなりました。相方で兄の夢路いとしさんがH15に
亡くなってから、このコンビでの漫才は聴けなくなりましたから、実質的な影響はありませんが、
それでも私の様な関西出身の昭和の団塊世代には淋しいことです。いとしこいしの漫才には
何十年も笑わせてもらいました。

桂米朝師が産経新聞に「漫才に品があった」とのコメントを寄せていましたが、良く言い得て
入ると思います。大半が「俺お前」という今の漫才やお笑い芸人と違って、「僕、君」を使い、
汚い言葉やどつきはたき、相方の身体的欠陥で笑いをとることは一切なく、日常会話の笑いを
練り上げて行くスタイルでした。

立川談志が「狂気がある」と評したダイマルラケットのような息苦しくなる位の爆笑タイプ
ではないのですが、何とも言えぬ心地良い可笑しみに満ちた漫才でした。あの手の上品な漫才が
出来るのはもう阪神巨人くらいしかいないでしょうか。少しくせがあり波もありますがこだま・
ひびきもまずまずでしょうか。若手ではナイツ辺りに正統派漫才の片鱗を感じる程度です。
笑い飯は正直言って私には全く笑えません。お笑いに対する聴衆の好みが変わったと言えば
そうですが、私には聴き手の笑いのセンスのレベルが落ちたとしか思えません。吉本の影響が
大きいとも思います。

間寛平はお笑い芸人としては一流半位のイメージでしたが、地球一周マラソンという前人未到の
冒険をやり遂げて、芸人としてのスケールも一回り大きくなった様に感じます。昨日日テレの
朝の番組等に出ていて、話の間やギャグに以前にはなかった可笑しみを感じました。勿論
市民ランナーとしては以前からも尊敬に値する人物でしたが、もう市民ランナーというより
植村さんと並ぶ超一流の冒険家と言っても良いでしょう。
池袋の東京芸術劇場大ホールで東京交響楽団の演奏を聴いてきました。都民芸術フェスティバル
参加公演だそうで、友人に紹介されたものです。誘ってくれた友人は会社の会議が長引き参加
出来ず、一人で聴きました。

東京交響楽団というのは私には馴染みがなく、聴くのは初めてかも知れませんが、1946年
創立ですから結構な歴史があります。この日は常任指揮者大友直人の指揮で、プログラムは
掲題協奏曲の他、モーツアルトの交響曲35番「ハフナー」、チャイコフスキー交響曲第5番
ホ短調でした。

私自身下手なクラリネットを吹いていることから、クラの演奏を生で聴くことは多いのですが、
オーボエ協奏曲を聴くのは初めてかも知れません。荒さんという方は2004年東京音大卒だそう
ですから、アラサー位でしょうか。同年の日本音コン第一位等の経歴、宮本文昭等に師事し、
現在は東京交響楽団の首席オーボエ奏者です。

演奏は非常に上手く感動しました。あの二枚舌の難しい楽器にも拘らず、ブレスも全く気に
ならず、危なげなく完璧に吹き切りました。音色も美しく大したものだと思います。所属する
楽団がバックなので気心も判っており、安心して演奏出来たことも良い演奏になった理由の
一つなのでしょう。

会場の東京芸術劇場は池袋駅から徒歩数分ですが、異様な構造と言って良いほど客席の
高低差があるホールで、数年前3階で聞いた時に高所恐怖症の私は、恐ろしくて演奏を聴く
どころの騒ぎではなかったのですが、今回は2階なのでまあ大丈夫かなと思い、聴きに
行きましたが、大丈夫でした。それでも1階からホール入口までの長いエスカレーターは
少し怖いです。あまり良い設計のホールとは言えません。
by nakayanh | 2011-01-23 17:43 | 音楽
両国の国技館に行ってきました。

新鋭の隠岐の海が稀勢里に敗れ、白鳳が把瑠都を豪快にねじふせ、あっさり白鳳の六連覇が
達成されました。把瑠都が勝つには攻め続けて白鵬を慌てさせるしかないのに、折角白鳳の
左上手が一枚まわしで不十分な時に休んでしまい、勝機を逸しました。白鵬は左で攻めると
見せて、一瞬の隙に右のすくい投げで豪快に投げ飛ばしました。見事な勝負勘でした。

今場所を見ると、琴奨菊と隠岐の海が次の大関候補かなと思いますが、2,3場所前は栃ノ心
と思っていましたから、今場所の二人も何処まで続くかです。稀勢里は何度も裏切られており、
心技体の心に難があるのでもう期待していません。負けた時の仏頂面を直すことが先決です。

心技体の心と言えば、相撲改革にもう少し真剣に取り組むべきと思いました。礼に始まり礼に
終わるという相撲の精神は、殆ど生かされていません。きちんと礼をするのは豊真将と高見盛
位です。二人が平幕で人気があるのはその故もあるのでしょう。場内整理の親方や呼出しなど
仕事中に携帯を使っていたり、売店を占領していたりマナーはひどいものです。客もきちんと
最初から自分の席に座っている人は殆どいなさそうです。1階席は流石に最近出入りの際に
入場券を確認するようになりましたが、2階は殆ど無法地帯です。場内整理係がいい加減では
客もきちんとする訳がありません。

それにしても魁皇の人気は凄いものです。私には全く訳が判りません。現役最年長で頑張って
いる、というのが理由でしょうが、私には、大関の利点を最大限利用して選手寿命を伸ばして
いる保身の人、としか見えません。あれで通算勝利数の記録を作って何の価値があるので
しょうか。相撲改革には先ず大関の資格要件を見直すことが最優先課題だと思います。

半日国技館にいただけで改革のアイデアは百位直ぐに湧いてきそうです。このままでは近い
内に国技館は外国人向けの観光施設になってしまうでしょう。既に半分位そうなっています。
昨夜NHK衛星テレビで観戦しました。スポーツ放送は意味のない馬鹿騒ぎや苛立つCMが無い
NHKに限ります。
一人少ない劣勢の中、よく逆転しましたが、ギリギリの状況に追い込まれないと必死になれない
甘さも感じられました。格下相手というなめた気分が何処かにあったかも知れません。特に前半
12分に先取点を入れられるまで、日本は中盤で短いパスを回すだけで、殆ど攻めようという気が
見られませんでした。0:1となってようやくエンジンが掛り始め、本田・岡崎・香川と良い形で
追い付きました。その後も前半はそこそこ攻めてはいましたが、割と早くに追い付いたことで、
安易な気持ちがチーム全体に再び起こったのかも知れません。後半開始から又無駄に時間を
潰している様に見えました。退場になった吉田は前半から殆ど機能していませんでした。
代表になる位だからきっと優秀な選手なのでしょうが、全く片鱗が感じられませんでした。
前半の相手得点や危ないシーンは相手フォワードに上手く対応出来ていなかった故だし、
後半2度のファウルはどちらも相手選手の真後ろにいて倒れ掛られましたから、ファウルを
取られたのは当然です。遠藤も後半途中までバックパスと横へのパスばかりで、全くやる気が
感じられませんでした。後半再度リードされてから漸く縦に出すようになり、やっと気合が
入ってきた感がありました。あのまま負けていたら吉田と遠藤が戦犯という印象でした。
香川はようやく調子が上がって来たようで、特に躊躇なく蹴り込んだ2点目は流石でした。
3点目は香川が守備選手を引きつけたことで生まれたと言えますが、最後までよく詰めていた
伊野波の殊勲でもあります。彼は前半からよくライン際を攻め上がって来ていました。
本田、岡崎、香川は何かやってくれそうな雰囲気があり、前田もその間隙によく動きまわって
いたと思います。次は是非最初からチーム全体で攻めに徹してほしいものです。
三浦友良「やめないよ」新潮新書
 43歳でなお現役サッカー選手を続けている著者が、2006年から2010年の約5年間日経新聞
に隔週で書いていたコラム「サッカー人として」を纏めた本です。日経のコラムで読んでいて、
サッカー人としてだけでなく人間としての考え方に共鳴でき、毎回楽しみに詠んでいました。
去年の10月以降日経購読を止めたので、最後の方は初めて読みましたが、それ以外は2度目。
忘れていることも多く、読み返して再度共感し、著者の人間的な成長を頼もしく思いました。
何より好きなサッカーで現役を続けるために、並々ならぬ努力をしている点に頭が下がります。
嘗てのストライカーとしての奔放なイメージと異なり、どのポジションでもその役割を弁え、
その上で自分を生かそうと前向きに取り組む姿勢は素晴らしいものです。文章力も簡潔にして
言いたいメッセージをしっかり持っています。スポーツ選手でこれだけの文章が書け、しかも
確固たるメッセージを持っているのは、野球の豊田泰光さん以来ではないでしょうか。

鴨長明「方丈記」
 昨年秋、京都検定の勉強中に過去問の中で出てきた「方丈記」の文章が美しくて、試験が
終わったら読もうと思っていました。下鴨神社の摂社河合神社の禰宜の家系に生まれたものの、
禰宜にはなれず和歌の道も開けず、失意から世を拗ねて出家し、方丈に籠ったのが元々のようで、
それなりに野心があった人のようですが、その野心も枯れた60歳頃に書いたこの本が古典と
なって八百年も読み継がれるのだから、人の値打ちは判らないものです。

若原正巳「黒人はなぜ足が速いのか」新潮選書
 私の素朴な疑問にぴったり答えてくれそうな本の題名で、店頭で見つけて衝動買いしました。
でもこれは日本人には判り難い、なかなか微妙な問題を内抱しているようです。これを明らかに
することは、どうしても人種差別に繋がりかねない側面を持っているからです。結論から言えば
僅かな部分の遺伝子の違いが関係しており、それは環境的なものに影響されるようです。だから
アフリカ人でも西アフリカ出身は短距離に強く、東アフリカ出身は長距離に強いのだそうです。
勿論遺伝子だけで全てが決まる訳ではないし、日本人でもそれに似た遺伝子の人もいるし、
後天的な環境や本人の努力が噛み合えば良い記録を出せる可能性はあるでしょうから、諦める
必要は全くありません。
by nakayanh | 2011-01-21 21:01 | 読書