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サッカー日本代表監督の決定が遅れているようです。
3人の候補に絞って交渉しているとのことですが、これでは無理ではないでしょうか。

欧州や南米の一流監督を極東のサッカー発展途上国(後進国で十分ですけど)日本に来て
もらおうというのに、3人の候補に同時に打診して、相手が快く思う訳がありません。
それを契約金の額等の条件で釣ろうとしているのなら、バブルの頃の金満日本の
時代遅れな驕りでしかありません。仮に日本人でも3名同時に監督就任を打診すれば、
有能な監督ほど誘いに乗らない筈です。そんな失礼な話はありません。

サッカー界の人は三国志を読んだことがないのでしょうか。
劉備玄徳が諸葛孔明を軍師に招く時の「三顧の礼」の諺は誰でも知っています。秀吉も
黒田官兵衛を招く時は同じようにしました。

技術委員長に任せているとのことですが、人をその気にさせる技術の基本も判らない人が
技術委員長というのも淋しい話です。3人に声を掛けて二人か三人応じてきたら
どうするのでしょう。先着順にするのでしょうか。そもそも3人に同時に声を掛けるとは、
日本のサッカーをどのようにしたいのか、そのためにはどの人に頼むのが最適か、
全くビジョンが無いに等しいということになります。

サッカー先進国の一流監督が極東日本の監督になるなんて、キャリア上何のメリットも
有りません。単なる都落ちです。これは三浦友良選手も言っています。そこを曲げて
来てもらうには、この人は、というのを決めた上で劉備や秀吉のようにヘッド自らが獲得に
動いて誠意を見せるしかありません。

3人に蹴られた後で日本人の誰かに要請したら、その人は受けるでしょうか。そんな
デモシカ監督では何時首になるか判ったものではありません。日本の監督選びは
決定力なくゴール前でパスばかりしている日本のサッカーを象徴しています。
日本の政治には殆ど期待しておらず、話題にするのも時間の無駄のような
気がして、日頃は選挙の投票に行くという最低限の義務しか果たしていません。
しかし、今回の民主党内部の抗争の余りの醜さに、一言だけ書かせて頂きます。

世論の80%が小沢の政治とカネの汚さにうんざりして、ノーと言っている状況下で
小沢を担ごうという人達の神経は一体どうなっているのか、私には全く理解できません。
余りにも国民を馬鹿にしています。これで小沢が勝つ様な事があれば、民主党そのものが
国民から見放されるでしょう。政治とカネの問題について、ご本人は潔白と信じている
ようですが、検察審査会の審議の結果如何を問わず、彼を心から潔白と納得する国民が
一体どれ程いるでしょうか。自民党の幹事長時代の傲岸不遜さから、私は小沢という
政治家に生理的な嫌悪感を感じ、それ以来ずっとその感情は増すばかりですが、
ここにきてそれが極まった感があります。天皇をも権力で自在に操ろうとする様な人が
日本の首相になることだけは絶対に避けたい思いです。

菅首相は小沢出馬で吹っ切れた感があります。圧倒的な世論がバックに有り、大義が
あるからでしょう。参院選の敗北も菅さんの責任というより、それまでの小鳩体制への
評価の方が遥かに大きいと思います。私は管首相を好きでも嫌いでもありませんが、
民主党政権に代わって1年の経緯からして、ここは管さんに任せるしかないと思います。
生前本人が臓器提供の意思表示を書面で行っていなかった場合に、家族の承諾だけで
脳死の際臓器が提供出来るようになった(最近そのように法改正がなされた)そうで、
22日にその3例目があったそうです。

私自身は脳死になった時、使えるものなら是非臓器を使って頂きたいと思い、以前より
意思表示カードを持ち歩くようにしています。正直言って60年以上生きていながら、
それ位しか世の中の役に立っていないという明確な自覚があるからですが、
その意思表示カードの様式が法改正を受けて変更されたそうです。

それで先々週の昼休み、どうも保健所にその新しいカードが置いてあるらしいことを
インターネットで調べ、会社の近くの保健所に行ってみました。その日も暑い日でしたが、
保健所をやっと見つけて意思表示カードを貰おうとしました。その対応はお粗末の一言
でした。最初、無料の配布資料が置いてある棚に有るだろうと思って探しても
見つかりません。已む無く受付のおばちゃんに訊くと、「その辺にある筈です。」
と言って一緒に探してくれましたが、やはり見当たりません。

おばちゃんは内線電話で誰かに相談し、カードの置き場所を教えてもらったらしく、
ようよう1枚持ってきましたが、それは私が以前から持っている黄色のカードでした。
そうではなく最近改定された新しい緑色のカードが欲しいのだと説明したところ、
おばちゃんは再度内線を掛けて相手に頼んだらしく、暫くして医師らしい白衣の女性が
1枚だけ持ってきました。その人もカードの変更を知らないようでした。態度も
いい加減で、知らないことを恥ずかしく思う素振りもなく、お粗末なものでした。
久々に「お役所仕事」を目の当たりにした思いでした。保健所に勤めながら
「臓器提供意思表示カード」の改定について何も知らないとはどういうことでしょうか。
この人達はニュースすら見ないのでしょうか。

こんな状態では臓器提供の事例が増える筈が有りません。法改正自体は良いことだと
個人的には思いますが、それで終わりではなく、それを社会に浸透させ利用度を
高めるのは行政の仕事としか思えません。それがこのやる気の無さ。一事が万事、
日本の将来は暗いと痛感しました。
2002年の直木賞作家、乙川優三郎の作品を初めて読みました。
今年は松井今朝子の歌舞伎絡みの時代小説を10冊位集中的に読んでいますが、
その中のどれかの巻末に、「松井と乙川の二人がいれば、これからの時代小説も安泰」
というような解説が出ていて、読んでみようと思い立ったものです。

乙川さんは今年57歳、40を過ぎてから'96「藪燕」でオール読物新人賞受賞した
苦労人というか、ベテランの方です。取り敢えず近所の本屋に有った「霧の橋」と
第14回山本周五郎賞受賞の「五年の梅」を買い、先に書かれた霧の橋を先ず読みました。
この作品でも7回時代小説大賞を受けています。

武士だった父が非業の死を遂げ、10年掛けて病弱の兄に代わって仇を討ったものの、
国に帰ると兄は事情あって切腹し家は没落、縁あって紅を商う商家の一人娘と結ばれ、
武士を捨てて商人として生まれ変わるのですが、嘗ての父の愛人且つ本当の仇
というべき女性が現れ、武士の料簡も捨て切れず、という複雑な心理を人情味豊かに、
サスペンスタッチで描くというなかなか深みがある小説で、楽しく一気に読めます。

結末や心理描写がやや甘いというか、都合良く収まり過ぎの嫌いもあるのですが、
娯楽時代小説としては上出来だし、他の作品も読みたくなります。1冊読んだだけで
偉そうには言えませんが、藤沢周平と似た分野を担う方の様に思います。
by nakayanh | 2010-08-19 17:24 | 読書
日曜朝、新聞の文化欄を見ていたらオルセー美術館展が今日(8/16)までとあったので、
慌ててe+でチケットを申し込んで午後行ってきました。

9月までに行けばいいやと思っていたので焦りました。前日、夏休みで長蛇の列と
ニュースで言っていたので、2時間は並ぶ覚悟で行きましたが、意外にそれ程でもなく、
50分待ちとのこと、その列も順調に進んで結局30分で入館できました。最終日は
狙い目かも知れません。

最終第8回の印象派展が開かれた1886年とその後のポスト印象派の絵が100点余り、
なかなか充実していました。相変わらず好きなのはゴッホや室内画のセザンヌ、
アンリ・ルソー等ですが、フェリックス・ヴァロットンの「ボールで遊ぶ子供のいる公園」、
「化粧台の前のミシア」の大胆な光と影のコントラスト、特に白の使い方の鮮やかさに
感動しました。

スーラ等の点描画もかなりありましたが、御苦労さまとは思うものの、何か抑揚のない
パステル画、暴言すれば風呂屋のタイル絵のようでやはり感動はしませんでした。
大好きなギュスターヴ・カイユボットの絵はありませんでした。

会場内は混雑しているものの、少し待てばどの絵も間近で見ることが出来て良かったです。
9月以降はゴッホ展、上村松園展等が予定され、これらも見に行くつもりです。
by nakayanh | 2010-08-16 00:17 | 美術
今日から9日間、私にとって最後の夏休みです。来月9月末で会社を退職することに
決めたからです。

銀行で30年、その子会社に7年半、よく働いたものです。任期は未だ9カ月残って
いるのですが、足が不自由なことを理由に我儘を言って少し早めて頂きました。
退職後の計画はまだはっきりとは立てていませんが、ウイークデイは多分午前中ジムで
トレーニング、午後は図書館で読書、というのが基本パターンになると思います。
これなら大して金も掛らないし、文武両道で好きなことが出来ます。
まあ退職後ぼちぼち具体化していくつもりです。

その前の最後の夏休みもなかなか感慨深いです。大まかな予定は、先ずは新橋で
歌舞伎見物、大好きな京鹿子娘道成寺を福助のを見るのは初めてなので楽しみです。
それから2,30年振りの箱根行き、それと京都見物・大阪でのブラバン練習、
後は美術館にでも行ければと思っています。

退職したら何時でも何処へでも行けそうなものですが、その時は時間ばかりあって
先立つものがありませんから、得意の精神的?な生活に入るつもりです。
禅僧が憧れですが、いきなり娑婆の魅力も捨て難く、まあ徐々に枯れて朽ち果てて
いくことにします。
大学野球世界選手権というのが先日まであって、日本は3位でした。
世界と言っても僅か8カ国の参加に過ぎませんが、日本は予選リーグ2位で決勝
トーナメントに残り、その第一戦(準決勝)でアメリカに敗れ、3位決定戦で韓国に
勝ちました。

世間的には殆ど盛り上がりませんでしたが、その理由の一つは選手の選考に有ります。
選手選考のセレクションまでやって、早稲田の斎藤祐樹選手が選ばれ、エース扱い
でしたが、これはどう見ても無理がありました。彼は最近低レベルの東京六大学で、
この春僅か2勝(4,5敗?)と全く結果を残せていませんでした。にも拘らず、選抜され、
大事な準決勝で先発し、初回満塁本塁打を浴びて負けました。負けに不思議の負けなし。

今の彼の実力で代表に選ぶこと自体間違ってます。彼自身も負担に感じている筈です。
プロの若手対大学野球なんて興行試合等にも駆り出され、人寄せパンダも良いところです。
小柄ながらも高校時代クレバーで冷静な投球で勝ち上がった彼も、大学野球のぬるま湯に
浸かり、ちやほやされて年々嘗ての面影が薄れています。桑田の様に体格の不利を
頭の良さで補って活躍してほしいと思っていましたが、今のままだと無理だと思います。

ゴルフの石川遼君は、攻撃的、チャレンジングなゴルフで爆発力があり、礼儀正しく
素晴らしい選手ですが、ゴルフウエアの悪趣味はどうにかならないものなのでしょうか。
契約しているヨネックスが悪いのですが、あの派手派手のウエアでアメリカのツアーを
転戦されると、日本人のセンスが疑われる様で辛いです。まあ日本人全体でその程度の
センスではあるのですが。何故アメリカの一流選手が着ているような、普通のウエアを
着ないのでしょう。これまでも尾崎兄や片山等恥ずかしくなる服装でしたが、石川も
そうなりそうで心配です。それは多分ゴルフの結果にも影響します。
普通の格好をしている(だんだん洗練された)青木選手だけが生き残り、殿堂入りしました。
石川選手は最近髪にパーマもあてた様で、これも頂けません。多少僻みかも知れませんが。

どのスポーツでも同じですが、選手がヒーローインタビューの最後に「ファンに向かって
一言」と言われると、8割方「応援宜しくお願いします。」と決まり文句を言います。
あれも何とかならないかといつも思います。喫茶店で「こちらコーヒーになります。」と
言われるのと同じ位のゲンナリ感です。「応援を宜しく・・。」なら良いのですが、
必ず「応援宜しく・・。」のパターンなのです。「これからも応援して下さい。」でも
良いと思います。サッカーの本田選手はW杯の時に紋切り型ではなく、「寝不足で辛い
でしょうが頑張って応援して下さい。」とか何とか、自分の言葉で喋っていて感心しました。

高校野球の熱戦が始まりました。今年の選手宣誓は声を張り上げず良かったですが、
「自分達のプレーで夢と感動を与えたい。」というような言葉があり、どうもこれには
違和感を覚えます。ひたむきなプレーに当然感動するのですが、だからと言って
最初から感動を与えることを目的とするのはどうも違うように思います。
この言い方はマラソンの高橋Qちゃん辺りから始まった様な気もします。マスコミも
「感動を有難う!」的な記事を書くから選手が勘違いをするのでしょうか。
スポーツの目的は、勝つために正々堂々とひたむきに努力することで、その結果、
あるいはその過程で人は自ずと感動するのではないかと思います。選手の方から「私を見て
感動して下さいね。」と言われると、感動を強要されているみたいで白けてしまいます。

それにしても我ながらよくこれだけ文句が言えるもんだと思います。
「まつげん りん」と読みます。銀座7丁目の中央通りに面したビルの4階。
年中無休が嬉しいです。蕎麦割烹と銘打っていて、料理も売りのようです。

日曜昼に行きました。全76席とかなりの大店で、カウンターは10席位、
後は奥に個室があるのでしょう。ほの暗くてあまり私向きの雰囲気ではありません。

単品も充実していますが、コースやランチセットも多く、1500円のランチを肴に
ビール中とレモンサワー。ランチセットは刺身やたっぷりのローストビーフと
サラダ、小さな茶碗蒸しにご飯、味噌汁、香の物、もり蕎麦、最後にコーヒーまで付く
充実振りです。コストパフォーマンスは最高と言えましょう。

惜しいのは、セットを殆ど全て同時に持ってくる点で、もり蕎麦も同時です。
見る見る干からびていきますから、酒はそっちのけで取り敢えず蕎麦を食べ、
その後酒を飲みつつ肴をつまみ、最後にご飯のセットで相当満腹です。
蕎麦はまあ普通。蕎麦も出すいまどきの洒落た割烹、というか蕎麦ダイニング、
というか。良くも悪くも単なる蕎麦屋ではありません。
蕎麦がまあ普通に好きな人の接待には良さそうです。

帰り掛けレジの男性に思いがけず、「如何でしたか、お気に入り頂けましたか。」と
聞かれたので、正直に「蕎麦がもう少し後で出ると良かったんですが・・。」と
言ってしまいました。レジの方はぽかんとしていましたので、多分褒め言葉を
期待されていたのでしょう。悪いことをしました。店の感想を訊かれることは
滅多にありませんが、是非感想を述べたいことはしょっちゅうあります。
真剣に訊いてくれれば真剣に答えるし、ちょっとしたことで店の印象が大きく
変わる筈なのですが・・。そのちょっとが難しいのでしょう。
by nakayanh | 2010-08-08 23:29 | 蕎麦
「宗達」は平凡社文庫、著者は私より15歳も若い学者で、近頃若い人の本は
正直読む気がしませんが、この方はそれなりの経歴でもあり、好きな題材
なので一気に読みました。

生年も没年も全く不明の天才画家宗達の作品の良さや、成立年を模索する
読み物で面白かったです。私自身、人生でこういうことをやりたかったんだ、
という思いも感じました。そういう道を選んだ著者が羨ましいし、尊敬します。

さて、本の一番の主題は、国宝の「風神雷神図」屏風が宗達のどの年代に
描かれたものかの考察で、著者は従来の宗達研究の権威とされる山根有三氏の
最晩年(1638、9年、70歳頃)説に反し、初期(1616,7年、それでも50歳頃)と
推定しています。私自身は構図の大胆さ、絵の奔放さ、圧倒的な独創性、
そして落款のない点(つまりそんなものを必要としない揺るぎない名声)等から
山根説を取りたいと思いました。

琳派の祖と言われることの多い宗達が、如何に琳派の光琳や酒井抱一らと
異なるかも、例示を挙げて説明してくれています。光琳や抱一が宗達の
「風神雷神図」を真似て描いた絵との比較も面白く、宗達と琳派とが異なる
画風だと説明していますが、私には宗達が圧倒的に勝っていると思えます。

そして私の大好きな「舞楽図」。著者はこの絵にマチスとの共通点や、ジャズを
感じる、とのことですが、私にはマチスの何処が良いのかさっぱり判らず、
ジャズは感じないので、いささか同意しかねます。この絵からは私も音楽を
感じますが、やはりそれは雅楽的なものであり、又踊る人々や(描かれていない)
周囲の人のさんざめきというか、楽しそうな語らいが聞こえて来ます。

著者はジャズと一言で言い、その即興性、引用、装飾、等に共通点を見出す
様ですが、ジャズと言うのはクラシックと並ぶくらいの幅広い音楽ジャンルで、
その中でもどんなジャズを想定しているのか不明で、これはちょっと私には
軽率というか、不用意さを感じます。


宮本常一の「京都」は著者自ら「田舎者の京都見聞記」と言っている通り、
民衆を重んじる民俗学者にしては意外に皮相な京都案内の感がしました。
随所で為政者たる武士階級を貶し、大衆たる町衆を持ち上げますが、同時に
貴族階級にも好意的で、私にはそういった偏りが、却って目の前の事象を
在りのままに捉えるのに妨げとなって、心から京都全体を、京都の空気を
愉しんでいとは思えず、単純な京都ファンの私には歯がゆい思いでした。
優れた為政者もおり、馬鹿な民衆もいた筈で、それらをすべて含んだ
結果としての京都を心から愛おしまなければ、真の京都ファンとは言えません。
ただ文中には、著者が撮影した1960~70年代の京都のあちこちの白黒写真が
ふんだんに収められており、これはとても貴重な資料になると思いました。
普通の風景を写真に収める、というのがとても大切なことが良く判りました。
by nakayanh | 2010-08-04 01:57 | 読書