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月刊文芸春秋10月号

定期購読の雑誌が昨日届いたので、火曜日名古屋出張の新幹線往き帰りで読んでいました。

五輪連続二冠の北島康介の手記「勝った、泣いた、大和魂だ」、タモリの追悼文「これでいいのだ、赤塚不二夫」、共に旬(追悼に旬とは不謹慎の謗りを受けましょうがナンセンスギャグの赤塚さんに免じてお許しを)のタイムリーな企画で楽しめました。

北島選手の手記は」、26歳の水泳一筋の人が書いたとは思えないほど明快で無駄のない美しい文章で素晴らしいです。超一流の選手は精神面もしっかり備わっていることを改めて認識させてくれます。よく「心技体」と言いますが、彼は、北京の2年前に心が戻ってくると体が反応し、体が出来上がってくると技も磨かれてくる、そうすると自分の中で心技体が共鳴し合い、飛躍的に充実してきた、と書いています。偉業を達成した人だから言えるし、重みのある言葉だと思います。

タモリにとって赤塚不二夫は父であり兄であり、肉親以上の恩師だと言っています。僕はたけしよりタモリの芸風(というか生き方)の方が好きですが、赤塚との30年の関わり合いを語ることによって、彼の笑いや芸に対する考え方がよく判って、意義深い一文だと思います。

他にも興味深い記事が載っていますが、何と「同級生交歓」に我が母校の六甲学院の先輩7名が出ていました。19期だから僕より6年先輩です。
by nakayanh | 2008-09-09 23:48 | 読書