長谷川洋子「サザエさんの東京物語」

昨日少し書きましたが、面白くて昨夜寝床で一気に読んでしまいました。

我が家は皆サザエさんファンで、何かにつけて「サザエさんではこんな時カツオがこう言った、とかワカメがこうした。」と引き合いに出されることが多く、それを知らないと会話に参加できないことがままあります。丁度敬虔なクリスチャン一家で、聖書のエピソードを知らないと付いていけないのと同じです。同じかい!

うちの娘の社会的な知識・常識は、「サザエさん」と「寅さん」で全て学んだといっても過言ではありません。あと科学は「所さんの目が点」と雑誌?「小学生の理科?」だそうです。

話が逸れましたが、この本はそんなサザエさんファンにとって、作者長谷川町子の素顔が良く判る格好の書です。串団子と称して60年以上一緒に生活していた三姉妹の末っ子洋子さんが、簡潔で無駄のない文章で町子姉の日常を描写しています。長谷川町子は非常な人見知りで殆ど表に出てこなかった方なので、初めて知ることが多いですが、外面は兎も角、家の中、家族の間では、正にサザエさんそのままであったような印象で、抱腹絶倒の楽しさでした。

本にするのは最初で最後、と著者は「あとがき」の中で言っていますが、書き切れなかったエピソードをもう一冊くらい纏める価値は十分あると思います。
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by nakayanh | 2008-05-04 23:59 | 読書