中野翠「小津ごのみ」

小津安二郎監督の映画が好きな上、最近この本の書評を二つ読んでべた褒めだったので、早速買いました。発売はは2月だっただそうで、今まで知らなかったのが恥ずかしいです。

「小津ごのみ」という題名が良いですね。やられたという感じです。「織部好み」「利休好み」等を意識してのことでしょう。光悦や宗達が好ましくて大好きなのと、小津の映画が好きなのは、確かに共通した感覚から来ている様な気がします。

人間の悲しさや切なさ、いとおしさ、暖かさを、簡潔で清楚な美しさで描いた小津作品は、何度観ても見飽きることがなく、観る度に新しい発見があります。『晩春」「麦秋」「東京物語」の紀子三部作、「彼岸花」「秋日和」「秋刀魚の味」のカラー三部作はどれも素晴らしく、私の宝物といえます。
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by nakayanh | 2008-04-20 00:54 | 読書