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六大学野球観戦

日曜、秋季シーズン三週目を見に神宮へ行ってきました。慶明、早法の一番面白いカードです。しかも早稲田の斉藤祐樹が第一戦で投げなかったので、じっくり楽しめるおいしい一日でした。

慶明戦は1:0で慶應の勝ち。慶應の投手は2年の中林(慶應高出身で2年前の甲子園ベストエイトの主戦投手)が、苦しみながらもバックの守備にも助けられて8回までゼロ封、9回を4年のエース加藤が3人で片付けて完封しました。加藤は昨年辺りまでちゃらちゃらした印象でしたが、今回は最後のシーズンでプロ入りも視野に入っているからか、自覚が増したと見え、なかなかの風格でした。球速も昨年まで140Kそこそこだったのに、今日は連投にも拘らず147,8K 出ていました。六大学最高の左腕との専らの触れ込みですが、私は彼のバッティングセンスに非凡なものを感じています。春のシーズンでも打席数は当然足りませんが、4割5分位打っています。

明治の応援団が気の毒でした。応援団というのはエールなどをやるリーダーとチアガールと吹奏楽団がワンセットですが、規律が厳しくアナクロっぽくダサい?リーダーは今の学生には受けないらしく、なかなか部員が集まらないようで、味方の攻撃時の応援もチアのみ。試合前後の旗手の校旗による挨拶もなく、エール交換もリーダーの指揮が簡素化されたもので、あれでは盛り上がりません。ああいう画一的、強制的な応援は時代にそぐわなくなってきているのでしょうが、そのくせ紫紺色のTシャツを着て応援というより馬鹿騒ぎしている集団はいるのです。戦前の統制された社会から解放されて60年、自由平等を履き違えている日本の縮図でもあるような気がします。

第二試合の早法戦はお目当ての佑ちゃんが先発。内野はほぼ満員、流石に普段と違って若い女性連れやおばちゃんたちが多いです。試合前の投球で佑ちゃんの球が高く懸念されました。案の定毎回先頭打者を塁に出し、何とか凌いでいましたが4回に2点取られてしまいました。5安打、めった打ちの印象でしたが、崩れ切らず2点で踏ん張ったのは流石です。ストレートは最高145K位とそこそこ出ていましたが、何しろ球が高かった。ストライクを取りに行った130K台後半の高目の球を狙い打たれた感じです。横から見ているので良く判りませんが、外角高めのストレートだかスライダーだかが全てボールと判定されたのも苦しかったと思います。

五回表に早稲田がチャンスを潰し、その裏流れは未だ圧倒的に法政でしたが、先頭打者が何を思ったかセーフティバントを試み、あっさりアウトになってその回初めて法政は3人で片付けられました。あそこは流れに乗って絶対ヒッティングでした。6回表に早稲田が1点入れて1点差としましたが、走塁ミスもあって最少得点に留まり、早稲田に傾きかけた流れを完全に引き寄せられませんでした。

佑ちゃんは6回裏も法政を三者凡退で抑えましたが、7回の攻撃で代打を出され交替、結局そのまま負け投手。でも6回で2点ですからゲームを壊した訳ではなく、彼本来の低めに集める制球力が戻れば大丈夫でしょう。立教に連敗した法政から昨日は2点、今日は1点の早稲田の貧打線の方が気掛かりです。
by nakayanh | 2007-09-24 03:34 | スポーツ