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みおつくし料理帖

1年位前「謎解きはディナーの後で」をテレビで見て、北川景子さんを
初めて知りました。珍しく正統派の美人で映画女優と言える美しさにも
拘らず、コミカルな演技で結構気に入りました。その彼女が高田郁さん
という女流作家の「みおつくし料理帖」というテレビ特番に出たので、
じっくり見ました。先週のことです。

時は19世紀初めの江戸時代、大阪生まれの天涯孤独な女料理人澪
(みお)が東京の神田で料理人として成長する姿を描くどらまで、原作の
文庫本は既に7冊出ています。本屋で見たことはあったものの、全く内容
は知りませんでした。テレビのドラマが実に面白く、2,3日前から原作を
読み始めたら止まらず今3巻目です。上手いというか結構泣かされる話が
多く、ハンカチかティッシュ片手に読んでいます。

テレビドラマの方は2時間ほどの単発でしたが、文庫本の1冊目の内容と
略同じでしたので、その後の分をまた番組改編期に続きを是非やって
もらいたいものです。清盛と違ってハイビジョン撮影で実に美しく、場面
展開も早くて、観ていて小気味よい仕上がりでした。

文庫本一冊に4話ずつ入っており、それぞれテーマとなる料理が紹介され、
そのレシピが巻末に示されています。私は最近急に料理にも目覚めてきた
ので、その内レシピを見ながらトライしそうです。物語の文庫とは別に
「みおつくし献立帖」という文庫本があり、それには著者の随筆とと共に
料理のカラー写真も添えられています。料理は全部著者が作ったそうで、
これも驚きです。江戸で料理の出る話と言えば、鬼平や剣客商売の池波
正太郎さんを思い出しますが、食通の池波さんがこのシリーズを読んだら
何と仰ったか聞いてみたい気がします。
by nakayanh | 2012-10-03 21:10 | 読書