君原健二氏「私の履歴書」

今月の日経「私の履歴書」はマラソンランナー君原健二氏で大いに楽しみ
です。先月はキッコーマンの会長でしたが、全くつまらないものでした。
政治家と経済人の履歴書は自慢話が多く、大抵はつまらないのですが、
先月も例外ではありませんでした。普通履歴書は生い立ちから始めるか、
現在の心境を1,2回に纏めて述べた後、生い立ちに戻って来し方を綴る
ものですが、先月は月初から月央迄13回延々と氏の米現地法人設立の
自慢話に終始しました。私がこれまで読んだつまらない履歴書である、
月桂冠会長、武田薬品会長に並んでワーストスリーと言えます。いずれも
老舗大企業の御曹司なのは偶然なのかよく判りません。その前の月が
物理学者米沢富美子氏のエネルギッシュな開拓精神に富むものであった
だけに、その落差は大きいものでした。

君原健二氏は言うまでもなくメキシコ五輪マラソンの銀メダリストで、
東京で8位、ミュンヘンでも5位に入賞し、競技者として臨んだレース35回
はすべて完走と言う輝かしい記録をお持ちです。何より誠実というか
生真面目というか、偉ぶらない性格が魅力的な方で、私のような市民
ランナーからすれば、アイドル且つ人生のお手本の方でもあります。

中学2年で走り始めてからの記録を全て残しているというのも、如何にも
君原氏らしい几帳面さで、それは自筆の題字の美しさにも表れています。
今でも市民レースにも参加され、私も偶然一緒に走る光栄に浴したことが
あります。昔のランナーでも歳と共に体形が崩れてしまう方も多い中で、
氏は69歳の時2010年東京マラソンで3:26:16と3時間半を切っており、
見事と言うしかありません。氏の日頃の生活態度が窺えます。

第2回の今日は子供の頃ずっと劣等生だったことが書かれており、そんな
劣等生がどのような経緯でトップランナーに育っていくのか、見守って
いきたいと思います。
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by nakayanh | 2012-08-02 16:08 | スポーツ