長唄の定期演奏会鑑賞

8日の日曜に国立劇場小ホールで開かれた杵勝会の演奏会に行って
きました。京都検定一級をを同じ一昨年に合格し、京産大研究員として
昨年度1年間同じ教授にご指導頂いた仲間にお誘い頂いたものです。
仲間と言っても私よりずっとお若い女性で、20年以上三味線をやって
おられ、既に師範の免状持ちの方です。

国立劇場小ホールは初めて入りました。客席数600ほどですが、作りは
2階席がないものの、大ホールとよく似ていて、観易い良いホールです。
長唄は格調高くて大好きですが、「勧進帳」や「娘道成寺」等、歌舞伎が
演じられる際のバックミュージックとして聴く機会しかなく、長唄だけの
演奏会というのがあることも知りませんでした。長唄の社中は杵屋の
屋号を持つ方が多いですが、今回は杵勝会という杵屋の一門の定期
演奏会という訳です。杵勝会は唄と三味線の方ばかりで、他の囃子・笛
の方10名程は賛助出演です。

1時開演で、最初に「風流船揃」と言う曲を110人程の総勢で演奏、私の
友人もそれに出ていました。かなり格上とみられる位置でした。その後
午後8時前まで途中2回10分の休憩があるだけで延々16曲を演奏、
私は途中その友人と場内の喫茶室で一服しただけで、殆どの曲を聴き
ました。曲によって少ないものは唄2名と三味線2名位から、最後の
大曲「船弁慶」は回り舞台やセリも使って唄、三味線、笛、小鼓、大鼓、
太鼓合わせて50人近くの曲まで、いろんなパターンで演奏、全く退屈
しませんでした。

唄の方は楽譜を見ながらですが、楽器の方は全て暗譜ですから凄い
と思います。しかも笛以外の囃子方(小鼓、大鼓、太鼓)は一人がどの
楽器もこなせるようで、一体どうやって暗譜するのか不思議です。
鼓で人間国宝の方もいらっしゃいました。

歌舞伎の時は演奏の聴かせどころは役者の踊りが入りますから、
どうしても演奏は目立たず、演奏だけが華やかな時は、最高潮に
達する手前で観客が拍手してしまうので、吹奏楽器奏者の私としては
欲求不満を感じることが多かったのですが、今回はそれがなく、じっくり
演奏を堪能しました。長唄一門の会だけに長唄を理解している観客が
多いということでしょう。プログラム後半には「娘道成寺」、「助六」、
「安宅の松」、「船弁慶」等、名曲・大曲が多く、聴き応え十分でした。
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by nakayanh | 2012-07-10 00:20 | 音楽