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世界陸上男子マラソン

結果には特に期待はしていませんでしたが、何十年もマラソンを見続けている惰性で一応テレビ
観戦しました。最高位が堀端選手で7位、団体で銀というのは、日本男子の今の実力から言って
上出来だったと思います。マラソンの団体戦に何の意義があるのか未だに理解出来ませんが。

市民ランナーの川内選手は2:16台で18位でしたが、よくやったと思います。彼にメダルを期待
していた人がいたとしたら、マラソンを知らなさ過ぎるとしか思えません。素質も過去の実績も
練習環境も、何一つ恵まれていない彼の唯一の武器である根性を存分に発揮しての18位は見事と
言うしかありません。日本チーム5人中3位で、彼のお陰で団体銀という結果を得られました。
川内選手が日本選手のトップにならなかったことで、陸連幹部はホッとしているのでしょうが、
陸連のエリート?ランナー二人が彼の後塵を拝したことを、もっと真剣に反省して強化対策を
考える必要があると思いますが、多分そんな反省も対応もしないでしょう。

堀端選手は名門旭化成宗猛監督の秘蔵っ子だそうで、まだまだ未完成ですが、もう少し本人に
自覚が出来て、一層真剣に取り組めば、世界のトップに近づける可能性は十分あると思います。
流石に宗監督はしっかり後進の指導をされているようで少し安心しました。

堀端選手の7位2:11:52、中本選手の10位2:13:10は、優勝したケニアのキルイ選手2:07:38
の結果に鑑みて、共に実力相応の結果だったと思います。トップと4~5分の差が今の日本男子の
実力で、その実力通りの結果を出したのですから、今大会はまず上出来だったと思う次第です。
テレビ解説の高橋Qちゃんが「今回は市民ランナーの川内選手に注目が集まったことで、他の日本
選手にプレッシャーがなかったのが良かった。」と言っていたのは鋭い指摘でした。本当は強い
プレッシャーの中で実力が発揮できてこそ、本物の強さと言えるのでしょうが。

日本選手5人中最下位は北岡選手で、全体では38位の2:23分台でした。テレビ解説に拠れば
股関節痛で40K走の練習も出来なかったそうで、そんな選手を出場させる必要があるのか疑問に
感じます。そもそも自己ベスト2:10:51だそうで、サブテンでもない選手を世界陸上に出すことが
間違っていると思います。女子でもベスト2:26を切っていない伊藤選手が走って2:36分台でした。
まだまだ日本マラソンの低迷は続きそうです。
by nakayanh | 2011-09-04 23:43 | スポーツ