伝統文化崩壊の危機

京都仏教会理事長、京都五山の一つ相国寺管長で金閣・銀閣の住職でもある有馬頼底管長が
直筆の掛軸や額等を販売し、個人への揮毫料を信仰への「志納金」と判断して、宗教法人が
受け取る志納金同様非課税扱いとしていたため、2億超もの申告漏れを指摘され修正申告して
追徴金も払った、との記事が昨日17日の産経に出ていました。

判断・見解の違いとの見方が出来なくもありませんが、自ら悟り解脱すべき立場の臨済宗五山
第二位の寺の最高位にあり、日経に履歴書まで書いた人がこの程度かと思うと情けない話です。

宗教人のトップにしてこれですから、昨今の政治の混迷から、教育・経済の低迷、大相撲の
八百長やテレビのお笑い番組の質の低さに至るまで、日本全体のあらゆる組織・階層で
レベルが目に見えて低下しているのも当然の成り行きと言えましょう。

そんな中で一人気を吐いており、世界から注目・評価されているのは皇室を筆頭に京都や奈良の
美しさ、能・歌舞伎等日本古来の伝統文化だと思っていますが、それも今は危機にさらされて
いるように思います。

相撲はその典型ではないでしょうか。人情に発する阿吽の無気力相撲も含め伝統文化の一部と
思っているのですが、それを理解出来ず金銭のやり取りにまで拡げてしまう伝統文化内部の
人間の質の低下、雅子皇太子妃や海老蔵の問題も現象こそ違え、本質は同類項だと思います。

伝統文化を支えるべき組織内の人間の質の低下が、長年掛けて築き上げた日本人の貴重な財産
である伝統文化そのものを崩壊させかねないことに大きな危惧を感じます。飛躍し過ぎかも
知れませんが、有馬管長の問題も日本の伝統文化の現状を象徴しているように思えてなりません。
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by nakayanh | 2011-02-18 08:05 | つれづれ