相撲の行方

大相撲が再び大変なことになってきました。このままでは春場所開催も危うそうですし、
正しく相撲自体の存亡に係る危機の様相です。

勿論無気力相撲は興醒めだし、まして金で星をやり取りするなんてとんでもないことなんですが、
私の場合、多くの人が言うような「またか」ではなく、「やっと」という感想です。八百長と
までは兎も角、楽日近くの怪しげな無気力相撲はしょっちゅう見られたことだし、身内同士で
やっている興行という面では多少のことはやむを得ない必要悪の印象もありましたから、今回
携帯メールという物的証拠が出て来て「やっと」明るみに出て、協会も認めざるを得なかった
ということでしょう。

明るみに出た以上、それを正すのは必要ですが、そんな完全無欠なものを本当に相撲ファンが
求めているかというと、これは疑問に感じます。身内の大相撲一家でやっている興行でもあり、
一対一の瞬間勝負というスポーツの性格からして、阿吽の呼吸で相手の事情を考え本気を
出さない、ということは十分あり得るし、オーバーに言えばそれが日本文化の一つの美的側面
とも言えるのではないかと思います。勧進帳の富樫のように判っていて見逃す「武士の情け」
的なことを完全否定したのでは、日本の伝統文化なんて成り立たなくなります。相撲にそこまで
求めるか、ということです。ドライなアメリカでさえ、大リーグ野球で10:0でリードしている
チームのランナーが盗塁したら非難されます。惻隠の情という奴でしょうか。

金のやり取りは勿論駄目ですが、無気力相撲を無くすにはなるべくそういうことが起こらない
ようなシステムにすることが大事です。幕下にも給料を出すことも必要でしょうし、何より
大関の制度を改めることが最重要です。今の大関は余りに特権に守られ過ぎていて、地位に
見合う成績を残す人が皆無です。

続きはまた次回書くつもりです。
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by nakayanh | 2011-02-05 04:23 | スポーツ