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喜味こいしさん死去等

漫才師の喜味こいしさんが23日に亡くなりました。相方で兄の夢路いとしさんがH15に
亡くなってから、このコンビでの漫才は聴けなくなりましたから、実質的な影響はありませんが、
それでも私の様な関西出身の昭和の団塊世代には淋しいことです。いとしこいしの漫才には
何十年も笑わせてもらいました。

桂米朝師が産経新聞に「漫才に品があった」とのコメントを寄せていましたが、良く言い得て
入ると思います。大半が「俺お前」という今の漫才やお笑い芸人と違って、「僕、君」を使い、
汚い言葉やどつきはたき、相方の身体的欠陥で笑いをとることは一切なく、日常会話の笑いを
練り上げて行くスタイルでした。

立川談志が「狂気がある」と評したダイマルラケットのような息苦しくなる位の爆笑タイプ
ではないのですが、何とも言えぬ心地良い可笑しみに満ちた漫才でした。あの手の上品な漫才が
出来るのはもう阪神巨人くらいしかいないでしょうか。少しくせがあり波もありますがこだま・
ひびきもまずまずでしょうか。若手ではナイツ辺りに正統派漫才の片鱗を感じる程度です。
笑い飯は正直言って私には全く笑えません。お笑いに対する聴衆の好みが変わったと言えば
そうですが、私には聴き手の笑いのセンスのレベルが落ちたとしか思えません。吉本の影響が
大きいとも思います。

間寛平はお笑い芸人としては一流半位のイメージでしたが、地球一周マラソンという前人未到の
冒険をやり遂げて、芸人としてのスケールも一回り大きくなった様に感じます。昨日日テレの
朝の番組等に出ていて、話の間やギャグに以前にはなかった可笑しみを感じました。勿論
市民ランナーとしては以前からも尊敬に値する人物でしたが、もう市民ランナーというより
植村さんと並ぶ超一流の冒険家と言っても良いでしょう。
by nakayanh | 2011-01-25 08:24 | ニュース