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「京都 まちなかの暮らし」寿岳章子

角川文庫刊。著者(ジュガクアキコと読みます)は2005年に81歳で亡くなった方で、国語学者。
京都育ち、1987初版出版、昨年文庫になったものです。本屋で
衝動買いしたものですが、面白かったです。京都関連の本は沢山出ていますが、
どうも最近の若い女性が書いた、趣味で金儲けしようという感じが見え見えの、
チャラチャラっしたものは苦手で敬遠していますが、この本は著者が年配の故人で
安心出来そうなのが選択の理由でした。

両親(共に学者)は京育ちではなく、本人も主に京都の隣の向日町で育っており、
生粋の京女ではありませんが、生活圏・文化圏は圧倒的に京都で、一昔二昔前の
京都の庶民の暮らし振りが窺えてとても為になりました。

当初は草思社から「京に暮らすよろこび」、「京の思い道」、との三部作で
出版されましたが、文庫になっているのは今のところこの本だけ。いずれ
後の2冊も文庫化されるのでしょうが待ち切れず、アマゾンで中古が文庫並みの
値段で出ているので、思わず注文してしまいました。

5月23日のチャリティコンサートが終われば、又京都三昧と行きたいところです。
by nakayanh | 2010-05-08 07:52 | 京都