二月大歌舞伎

今月は昼の部に玉三郎、菊之助の二人道成寺、夜の部に吉右衛門、菊五郎の勧進帳と、
流石に歌舞伎座さよなら公演だけあって、豪華役者による超人気の出し物が並んでいます。

歌舞伎会インターネットで申し込みましたが、ひどい席しかなかった為、今朝早く
当日券を求めて歌舞伎座前に並びました。着いたのは8時15分頃。誰も並んでおらず
不安且つ寒かったですが、8時半過ぎると人が並び始め、係員も出て来て当日券客用の
長椅子を並べてくれました。これで一安心でしたが、10時の当日券発売までの長かったこと。
漸く10時になり、発売開始、待った甲斐あって昼の部で前から4番目通路側の良い席が
取れました。玉菊の道成寺は絶対に前の方で観るのが良く、又歌舞伎座の座席は狭いので、
通路側でないと休憩時間に自由に動けないのです。通路側の人は他の人のことを考えて
休憩時間には直ぐに席を立ってくれると有り難いのですが、なかなかそういう気の利く人は
少ないです。

最初の出し物は菅原伝授手習鑑。染五郎の松王丸、松緑の梅王丸、橋之助の桜丸が
生きが良く楽しめました。終わって昼食休憩に立った時、少し後ろに女優の寺島しのぶさんが
ご主人らしき外国人の方といるのを発見。小粋な着物姿で、何という洒落た人だろうと
見とれたら寺島さんでした。やはり一般人とはオーラが違います。菊五郎、菊之助が
出ているから観に来られたのでしょう。

二つ目はお目当ての二人道成寺。これ程艶やかで美しい舞台芸術を他に知りません。
情念のこもった悠揚迫らぬ草書体の玉三郎と、端正な動きで瑞々しい楷書体の菊之助。
うっとり見とれて、拍手する手が固まってしまうほどです。勧進帳もそうですが、
バックの長唄社中の見事さ、豪華さは日本の音楽文化の粋とも言えます。残念なのは
三味線の一番良い聴かせどころで拍手する人が多いのです。あれは勿体無いとしか
言い様がありません。

最後の演目は落語で御馴染みの文七元結(モトユイでしか正しい漢字に変換できないのが
悲しいです)。鯔背で洒脱な菊五郎の長兵衛、可愛く色っぽい時蔵の女房お兼、
一途な若者がぴったりの菊之助の手代文七、芝翫の演じる吉原大店の女房も流石だし、
他にも三津五郎や左團次、吉右衛門と豪華なこと。判っていて泣かせられます。

舞台が跳ねてロビーでは菊五郎夫人の寺島純子、しのぶの親子ツーショットも見られ、
何とも目の保養になる半日でした。
by nakayanh | 2009-02-07 23:18 | 歌舞伎