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毎日よく降りますね。これほど降るのは66年の人生でも初めてのような気がします。先週も平日殆ど雨だったと記憶します。我が松戸市でも一部で避難勧告が出たようです。私も昨日からずっと江戸川の推移をチェックしていました。漸く雨は止みましたが、水位はまだ上がっています。午後8時現在5.25Mと氾濫注意基準の5.7Mに近づいており、楽観は許されません。我が家はマンションの2階で江戸川からもそこそこ離れていますので、特に動きようはないですが。

お蔭でここ二三日読書三昧です。芥川賞のもう一つの作品、羽田圭介の「スクラップアンドビルト」を読み終え、今は友人に勧められたT.セドラチェク「善と悪の経済学」と足立巻一「やちまた」を読んでいます。新しい月刊文春も届きましたから、読む物には事欠きません。

羽田氏の作品はまあまあ読ませますが、主人公の心根が今一つ良く判らず、あまり溶け込めません。主人公の立場と考え方のギャップにも違和感があります。若い人の老人や介護への考え方はこんなものなんでしょうか。熱心な介護は却って年寄りの体力や気力を損なう、という考えだと、多少虐待気味の扱いの方が良いような錯覚に陥ります。私もこの一年、必要に迫られ介護の現場を見てきましたが、介護士の方々は主人公が思うより遥かに真面目にやっています。それは、単に親切で至れり尽くせりなのではなく、被介護者を自立させるため、心鬼にして?手助けせず見守るだけというケースも多いです。主人公に言わせれば、老人を老い込ませず、弱者を鍛えるため為、敢えて電車の優先席に率先して座るのでしょう。私には自己正当化が得意な自己中の人の考え方としか思えません。何となくどこかの首相も似ているように思います。

「善と悪の・・」は高校の同期会で友人が進めてくれた本です。最近はめったに読む機会のない経済書なので遅々として進みませんが、人間を生産要素の一つとしてのみ考える最近の経済学に疑問を感じていた身には、興味深い内容です。

「やちまた」は本居宣長の嫡子春庭(はるにわ)の伝記。私が三重の松阪出身であるのを知っている友人が勧めてくれました。30代で盲目となった春庭ですが、刻苦勉励して日本語の文法を研究し、活用を纏め上げた人です。父宣長と比べ全く無名ながら、その業績は勝るとも劣らない様で、ちょっと伊藤仁斎の嫡男で大学者の東涯と似ている感もあります。
# by nakayanh | 2015-09-10 20:59 | つれづれ
立秋を過ぎ、関東は漸く猛暑日から少し解放されましたが、それでもまだ暑く、略一日中エアコンのお世話になっています。
7/20から2週間、娘が孫3人を連れて大阪から里帰り、家内に代わって料理と買い出し担当の私は大活躍の日々でした。孫の相手に疲れたのか、家内は途中から体調を崩し、診察の結果気管支肺炎と診断されて、大事を取って入院、結局12日後の8/6にやっと退院できました。その疲れで私まで珍しく胃腸炎となり、丸3日間下痢状態で、うどんばかりの毎日でした。孫と会えるのは嬉しく楽しいのですが、体力的にはなかなかきつくて、歳を痛感します。
先週末から漸く平穏な通常の日々です。毎日高校野球を見ています。ひたむきさやきびきびとしたスピード感は見ていて気持ちよく、たまにプロ野球を見ても、冗長でとても長時間は耐えられません。秋田商業対佐賀・龍谷の試合が素晴らしかったです。両チームとも小柄な左投げの投手ですが、どちらも小気味いいピッチングでした。特に秋田商の成田投手は顔付もイケメンの上に精悍で、三振の山を築き、嘗てのハンカチ王子の様な爽やかさです。ユニフォームも早稲田によく似ています。
世の中は相変わらず不穏な動きで、原発が再稼働し、安保法制案も参議院に回って成立してしまうかも知れません。オリンピックなど、元々日本でやる必要もなかったもので、色々ケチがつくのもやむを得ないことでしょう。日本人と言うのは良い面もあるのでしょうが、政治的には未熟で、過去に失敗を教訓として生かすことの出来ない、悲しい国民だという気がしてなりません。首相や政府のお粗末さも元はと言えば国民が選んだものですから、天に向かって吐いた唾が我が身に戻ってきているだけかも知れません。次の選挙で少しでも修正するしかありませんが、何しろ日本人は『のど元過ぎれば』の国民ですから・・・。
# by nakayanh | 2015-08-12 10:01 | つれづれ
今年は如何にも梅雨らしくよく降りますね。7時近くまで寝坊してしまいました。昨日「Music Day」という日テレの番組の後半をかなり見て疲れたからでしょうか。まあ、最近の歌には殆ど付いていけません。素人とはいえ多少楽器もこなす素人ミュージシャンだと自負していますが、最近の曲はとても覚えられないし、覚えようという気も起りません。若い人達は本当に楽しめているのか不思議です。

女子サッカーW杯は良く決勝まで来たものと感心します。精々ベスト4だと思っていました。フォワードの大儀見、大野が全くと言っていいほど得点力がない(シュートが殆ど枠の中に行かない)し、岩淵は確かにドリブルは上手いけど、準々決勝辺りではゴールの前でもドリブルしていて、それが目的になってしまっている印象でした。それでもすべて1点差で勝ち上がってきたのは、余程モチベーションが高いのか、監督の掌握力が強いのか、いずれにせよ侍ジャパンとは格が違うと言わざるを得ません。

安保法案の成り行きには懸念しています。安倍内閣の横柄さは恐るべきもので、こんな人たちにとても国を任せられない思いです。今国会での成立は何としても避けるべきで、やるなら憲法改定しかないと思います。

ギリシャの国民投票の結果も気になります。文字通りギリギリの選択です。否決されたらどうなるのか、無責任な興味本位では、否決後の成り行きを見てみたいです。ユーロ圏から離脱するのか、そもそも国力も国民の意識も異なる国々が通貨財政まで一体運営することに無理があったようにも思いますし・・。

プロ野球セリーグは全くお粗末で、このままでは日本シリーズの意味が無くなります。負け越しているチームはセカンドステージに進めないようにすべきです。
# by nakayanh | 2015-07-05 11:44 | つれづれ
まだ六月なのに毎日暑いですね。そろそろ梅雨入りしそうだし、汗かきの私にはしばらくつらい季節です。
家内のリハビリはまあまあ順調、私の主夫振りも板についてきました。昨日は豚の角煮と蕪の煮物、今日はかぼちゃの煮物を作りました。京都菊乃井の村田吉弘さんのレシピだから、簡単にして味は確かです。最近のテレビでは、お笑いよりバラエティより、勿論総選挙より、料理番組が一番実質的で楽しめます。先日はNHKの料理番組で昔の番組をアーカイブしていましたが、帝国ホテルの村上さんのトンカツが実に面白かったです。助手も付けず流れるような話し振りと手捌きは、名人の落語を鑑賞している気分です。一芸に秀でた人はやはり違いますね。

最近の読書では、「知の巨人、荻生徂徠伝」佐藤雅美著、を読みました。孔子以前の先王の道を説き、返り点なしの白文で漢文を読み下した徂徠の凄さが良く描かれていますが、人間的にはやはり伊藤仁斎の方が遥かに上、という感がしました。仁斎を中心に勉強している私の贔屓目かも知れませんが・・。

友人に勧められて深澤七郎の「楢山節考」その他、椎名麟三の短編幾つかを読みました。まあどれも素晴らしいとは思いますが、漱石の時のような感激には至りませんでした。今は別の友人に勧められた富士川英郎の随筆集を読んでいます。ドイツ文学者で清廉な方のようですが、私にはややスノッブな感もないではありません。でも信頼できる友人に勧められて、知らなかった人の本を読むというのは、自分だけでは見つけられない新たな知識が加わるので、有難いことだと思います。

先日上野の鳥獣戯画展に行きましたが、平日午後と言うのに入場まで50分待ち、中で150分待ちというので諦めました。そんなに人気があるのか?!私には芸大美術館でやっているヘレン・シャルフベック展の方が余程興味があります。先日日経の美術欄で紹介されていた画家ですが、是非観に行こうと思います。

数日前、テレビの美の巨人?という番組で宗達の舞楽図をやっていました。あの構図とデザインは天才としか思えない素晴らしさで、絵から音楽が聴こえると私も思います。テレビだから仕方ないのでしょうが、つまらない狂言回しは何とかならないものでしょうか。昨日?はゴッホの星月夜を北斎の絵を重ねてその共通性を論いていましたが、大して意味があるようには思えませんでした。浮世絵の影響は受けているのでしょうが、ゴッホの星月夜はそれだけでただただ素晴らしい、と思います。
# by nakayanh | 2015-06-07 20:44 | つれづれ
家内がリハビリ病院を退院してから2か月余り経ちました。
最近の状況ですが、毎朝6時前後に起床、7時前後に朝食、12時頃昼食、6時夕食。食事の準備は私がやり、後片付けは家内です。一日おきに洗濯、干す準備や乾いたものを畳むのは女房、ベランダに干したり、取り込んだりは私の役割です。午前中家内は言語リハビリの為の課題に取り組み、私は読書。午後は一緒に散歩。と言っても、家内はあまり歩けないので、私が車椅子を押します。たまに家内の杖を持っていき、公園などで歩行訓練。3時におやつを食べ、4時半までのんびり。それから私は夕飯の支度をし、家内はCDを聴いています。週2,3回訪問看護の方が来てくれて各1時間リハビリ、私も大体付き合います。私が大阪の読書会に行くときは、家内は介護施設にショートステイ。というようなっ次第で、略自宅での生活パターンが確立してきました。数時間なら家内が留守番をしてくれますので、私は飲みにも行けるようになりました。あと何年続くか知りませんが、私が元気な間は大体このパターンが続くことでしょう。
# by nakayanh | 2015-05-06 19:22 | つれづれ